Microsoft Accessを使って、クライアントPCからサーバーのデータベースに接続する際に、パソコン名をIPアドレスに変更することは、特にネットワーク環境やドメイン設定に影響を与える場合があります。本記事では、パソコン名の代わりにIPアドレスを使用してデータベースに接続する方法について、具体的な手順を解説します。
Microsoft Accessのデータベース接続方法
Microsoft Accessでは、通常、データベースに接続する際に、サーバーのパソコン名を指定して接続します。これにより、ネットワーク内でサーバーを識別し、データベースにアクセスします。接続先としては、以下のような形式が一般的です。
\サーバー名\データベース名
このようにパソコン名を使って接続している場合、パソコン名が変更されると接続に支障をきたすことがあります。そこで、IPアドレスを使って接続する方法を検討するのです。
IPアドレスでデータベースに接続する方法
IPアドレスを使用してMicrosoft Accessのデータベースに接続するには、接続文字列でサーバーのパソコン名の代わりにIPアドレスを指定します。例えば、サーバー名が「192.168.1.10」で、データベースが「DB.accdb」だとすると、以下のように接続文字列を変更します。
\192.168.1.10\DB.accdb
このように、パソコン名の部分をIPアドレスに置き換えることで、ネットワーク上でIPアドレスを指定してデータベースにアクセスすることが可能になります。
IPアドレスを使うメリットとデメリット
IPアドレスを使用することにはいくつかのメリットがあります。例えば、パソコン名が変更されてもIPアドレスが変更されなければ、接続が途切れることはありません。しかし、IPアドレスを使用する場合には注意が必要です。
一つは、IPアドレスが固定であることが前提となる点です。動的にIPアドレスが変わる設定になっている場合、接続が不安定になる可能性があります。また、ネットワーク内の他のPCとIPアドレスが重複しないように管理する必要があります。
接続文字列の設定方法
Accessの接続文字列を設定する場合、通常、ファイルを開く際に「接続」オプションを指定することが多いです。例えば、ODBC経由で接続する場合、以下のように接続文字列を設定します。
Driver={Microsoft Access Driver (*.mdb, *.accdb)};DBQ=\192.168.1.10\DB.accdb;
この設定をクライアントPC側の接続に反映させることで、IPアドレスを使ってデータベースに接続できるようになります。
まとめ
Microsoft Accessで、サーバー名の代わりにIPアドレスを使用してデータベースに接続する方法について解説しました。IPアドレスを使用することで、ネットワーク内の接続が安定し、パソコン名の変更に依存せずにデータベースにアクセスできるようになります。ただし、動的IPアドレスやネットワーク設定によっては不安定になる可能性もあるため、設定には十分な注意が必要です。


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