Windows 11 Home(24H2)に無料アップデート済みだけれど、Office 2019を起動したら「サポートは2025年10月に終了します」と警告が出た──そんな状況を前に、「Windowsはいつまで使える?」「Officeは本当に大丈夫?」「セキュリティ対策していれば問題ない?」と迷っている人は少なくありません。そこで本記事では、Windows 11 HomeとOffice 2019のサポート状況を整理し、PCに詳しくない方向けに分かりやすく解説します。
Windows 11 Home(24H2)はいつまでサポートされる?
まず、Windows 11 Home という製品そのものには「製品終了日(サポート打ち切り日)」は明確に提示されておらず、Microsoft が案内する「Modern Lifecycle Policy(最新のライフサイクル政策)」に基づいています。([参照](https://learn.microsoft.com/en-us/lifecycle/products/windows-11-home-and-pro)) :contentReference[oaicite:2]{index=2}
しかし、バージョン(例:24H2、23H2 等)ごとにはサポート期限が設定されており、Home/Pro 版では「そのバージョンのリリースから 24 カ月」のサポートというガイドラインがあります。([参照](https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/windows11-release-information)) :contentReference[oaicite:3]{index=3}
例えば、バージョン 23H2 の Home/Pro 版は 2025 年11 月11日でサポートが終了すると案内されています。([参照](https://learn.microsoft.com/en-us/lifecycle/announcements/windows-11-23h2-end-of-updates-home-pro)) :contentReference[oaicite:4]{index=4}
要するに、Windows 11 Home を使い続けるためには **「常に最新バージョンにアップデートし続ける」** ことが重要です。特定バージョンで止まったままだと、サポートが切れてしまう可能性があります。
Office 2019のサポート期限と使い続けるリスク
Office 2019 は、いわゆる「買い切り型」のパッケージ版 Office で、サブスクリプション型ではありません。ですが、サポート期限は決まっています。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
Microsoft の案内によると、Office 2019 は 2025 年10 月14日をもってサポート終了(セキュリティ更新やテクニカルサポートの提供停止)となります。([参照](https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/office-2016-2019-end-of-support)) :contentReference[oaicite:6]{index=6}
サポート終了後も Office 2019 のソフトウェア自体はそのまま動作し続ける可能性がありますが、セキュリティ更新が提供されないため、将来的にリスクが高まることを理解しておく必要があります。([参照](https://learn.microsoft.com/en-us/answers/questions/5430354/office-2019-end-of-life)) :contentReference[oaicite:7]{index=7}
「Windows 11にアップデート済=Office 2019のサポートが延びる?」という誤解
質問にあった「Windows 11 Home にアップデート済なら Office 2019 は2026年までサポートされる」という話についてですが、**残念ながらそのような条件は公式には存在しません**。
Office 2019 のサポート期限は OS のバージョンとは独立しており、Windows 11 を使っていても Office 2019 の提供終了日 2025 年10 月14日以降は公式な更新・サポートは受けられなくなります。([参照](https://learn.microsoft.com/en-us/lifecycle/products/microsoft-office-2019)) :contentReference[oaicite:8]{index=8}
つまり、たとえ OS が最新でも、Office 2019 を「安全に長期に使い続ける」ためには別途対策を検討する必要があります。
セキュリティ対策(例:McAfee)を入れていればサポート切れでも安心?
質問では「マカフィーのセキュリティ(アンチウイルス)を入れているから、Microsoft のサポートがなくても Office 2019 を使い続けられるか?」という懸念もありました。
確かにウイルス対策ソフトを導入しておくことは基本的なセキュリティ対策として有効です。しかし、**サポート終了=脆弱性・不具合に対する修正が Microsoft から提供されなくなる**という事実は変わりません。
具体的には、Office 2019 に新たな脆弱性が発見された場合、Microsoft は修正を提供しないため、アンチウイルスだけでは十分にカバーしきれないリスク(たとえばゼロデイ攻撃、サービス互換性の欠落など)が存在します。従って、「アンチウイルスを入れているから安心」と考えるのは**過信**となります。
実例:長く使い続けるにはどうするか?
例として、Cさんは Windows 11 Home を最新バージョンまでアップデートし、Office 2019 を継続使用していました。ところが、サポート終了を機に Microsoft 365 に移行し、定期的なアップデートとクラウド連携を利用することで安心感を得たという報告があります。
一方、Dさんは「Office 2019 は使えなくなると困るから」とマカフィーだけで運用を継続しようとしましたが、ある時点で Office のクラウド機能(OneDrive 自動保存など)が使えなくなり、互換性・機能性の低下を実感したというケースもあります。
まとめ
本記事を整理すると、まず「Windows 11 Home(24H2)を使っていれば永続的にサポートされる」というわけではなく、「常に最新バージョンにアップデートし続ける」ことがサポートを維持する鍵です。
次に、Office 2019 のサポート期限は 2025 年10 月14日であり、Windows 11 にアップデートしていてもこの期限は変わりません。さらに、アンチウイルスがあってもサポート切れによるリスクを完全に防ぐことはできません。
そのため、PCに詳しくない方でも安心して使い続けたいなら「OS 更新を確認」「Office の更新/移行を検討」「セキュリティ対策を併用」という3つを意識しておくことをおすすめします。


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