HANTEK DSO2C10オシロスコープとExcel VBAを使ってデータを取得しようとしている方へ、通信の設定やVISAドライバ、Excel VBAでの操作方法について解説します。
1. まずは通信設定を確認しよう
オシロスコープとExcelを接続するためには、正しい通信設定が必要です。シリアル番号が「undefined」と表示される問題や、通信ポートの設定に関する基本的な確認が必要です。
まず、VISA(Virtual Instrument Software Architecture)ドライバが正しくインストールされていることを確認しましょう。これにより、PCとオシロスコープ間の通信が確立されます。
2. シリアル番号の表示問題と解決策
「Keysight Connection Export」でシリアル番号が表示されない問題は、接続設定やドライバのバージョンに関連する場合があります。この場合、ドライバの再インストールを試みたり、最新バージョンをインストールしてみてください。
また、オシロスコープが正しく認識されない場合は、接続ポートを変更することも有効です。
3. オシロスコープとExcel VBAのコマンド設定
「DMM.WriteString*IDN?」で返される値「undefined, DSO2C10, CN******」は正常なレスポンスの一部です。次に、VISAコマンドを使ってデータを取得するには、オシロスコープのコマンドをVBAで適切に送信する必要があります。例えば、IDNコマンド(*IDN?)を使用することで、デバイス情報を取得できます。
4. 必要なEasy Commのインストール
「Easy Comm」ライブラリは、VISA通信をより簡単に管理するために役立ちます。このライブラリを使うことで、VISA接続の設定を簡便に行うことができ、プログラムの記述が楽になります。Easy Commが必要な場合、VISAの設定や接続処理を簡単に処理できるようになります。
5. Userformの設定とVISAアイコンの追加
Excel VBAでは、VISAのアイコンをUserformに追加することで、VISA操作をより直感的に行えるようになります。アイコンを追加する方法としては、まずVBAエディタでUserformを作成し、VISAアイコンをフォームに挿入していきます。これにより、ボタン操作でオシロスコープと連携が可能になります。
6. 通信ポートの設定と確認
通信ポートの設定は、オシロスコープとの接続において重要な部分です。VBAでポート番号を指定する際、まずは「VISA Configure Serial Port」コマンドを使用し、正しい通信設定を行います。ポート番号の取得と設定を行うことで、オシロスコープとの通信がスムーズに行えるようになります。
7. まとめ
HANTEK DSO2C10オシロスコープとExcel VBAを連携させるためには、VISAドライバのインストールや通信設定が必須です。正しい接続設定を行い、VBAで必要なコマンドを送信することで、オシロスコープからデータを取得することができます。また、ユーザーフォームの活用や通信ポートの設定をしっかり行うことで、効率的な操作が可能になります。

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