Active Directory (AD) サーバを昇格させる際に表示される「資格情報を指定してください」というメッセージに戸惑うことがあるかもしれません。この資格情報とは一体何か、どのように設定すれば良いのかを詳しく解説します。本記事では、特にWindows Server 2019を使用したADサーバの昇格に関する具体的な手順や注意点を紹介します。
ADサーバ昇格時に表示される「資格情報」とは?
「資格情報を指定してください」というメッセージは、ADサーバを昇格させる際に出てくる重要なポップアップの一つです。この資格情報は、昇格操作を実行するために必要なユーザ名とパスワードを意味しています。通常、この資格情報には、昇格するサーバの管理者権限を持つユーザのものを指定します。
具体的には、Active Directoryのドメインコントローラー (DC) に関する管理者権限を持つユーザ(一般的にはドメイン管理者権限を持つユーザ)のユーザ名とパスワードを入力する必要があります。これにより、昇格作業が適切に認証され、必要な権限が付与されます。
資格情報として指定すべきユーザはどれか?
資格情報を指定する際、最も重要なのは、ドメインコントローラーの管理者権限を持つユーザであることです。例えば、1号機のサーバがすでにドメインコントローラーとして昇格されている場合、その1号機に設定されたドメイン管理者ユーザを指定します。
具体的には、ADサーバ1号機がすでにドメインコントローラー(DC)として機能しているので、2号機をDCに昇格させる際には、1号機のドメイン管理者の資格情報を使用します。この資格情報は「ドメイン名\ユーザー名」や「ユーザー名@ドメイン名」の形式で入力します。
資格情報の入力手順
資格情報の入力は、サーバ昇格ウィザードの中で行われます。以下はその手順の概要です。
- サーバマネージャーを開き、Active Directory ドメインサービスのインストールを開始。
- 必要な設定を行い、昇格するサーバを選択。
- 資格情報入力画面が表示されるので、ドメイン管理者のユーザ名とパスワードを入力。
- 入力が完了したら、昇格作業を進めることができます。
これで、サーバが適切に昇格され、ADサーバ2号機がドメインコントローラーとして機能を開始します。
資格情報の管理とセキュリティの重要性
資格情報の入力には、セキュリティ面での配慮も必要です。特に、ドメイン管理者権限を持つユーザの情報は慎重に取り扱うべきです。セキュリティポリシーに従い、資格情報を不正に漏洩させないようにすることが大切です。
また、資格情報が正しく入力されていないと、昇格作業は正常に完了しません。誤ったユーザ名やパスワードを入力した場合、操作が中断されるため、再度入力を確認することが求められます。
まとめ
Active Directoryサーバの昇格時に表示される「資格情報を指定してください」というメッセージは、昇格作業を行うために必要な管理者ユーザの情報を指します。通常、昇格元のドメインコントローラー(例えば1号機)の管理者資格情報を使用することになります。
資格情報の入力を間違えると昇格作業が進まないため、慎重に対応し、セキュリティにも十分に配慮することが重要です。これにより、ADサーバの昇格がスムーズに進み、2号機を無事にドメインコントローラーとして導入することができます。
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