Excelで複数のプルダウンリストを連動させる方法を学ぶことで、データ入力を効率的に管理できます。例えば、メーカーを選択すると車種のリストが変わり、さらに車種を選択するとグレードのリストが変わるように設定することが可能です。本記事では、メーカー→車種→グレードの連動するプルダウンを作成する手順について説明します。
Excelでのプルダウンリストの基本設定
まずは、Excelでプルダウンリストを作成する基本的な方法を理解しておく必要があります。プルダウンリストは、セルに入力可能な選択肢を制限するため、データの整合性を保つために非常に便利です。
プルダウンリストを作成するには、「データ」タブの「データの入力規則」を選択し、「リスト」を選んで、選択肢を指定します。これが基本の手順です。
連動プルダウンの作成手順
メーカー、車種、グレードの連動プルダウンを作成するためには、「名前の定義」を活用します。まず、各メーカーに対応する車種とグレードをリストとして作成し、それぞれに名前を付けておきます。
例えば、以下のようなデータがあるとします。
メーカー | 車種 | グレード |
---|---|---|
トヨタ | カローラ | グレード1, グレード2 |
トヨタ | ラブフォー | グレードA, グレードB |
トヨタ | ヤリス | グレード⚫︎, グレード✖︎ |
このデータを基に、「カローラ」「ラブフォー」「ヤリス」などの車種に対応するグレードを、それぞれ「名前の定義」を使ってリスト化します。
名前の定義とデータの整備
まず、Excelの「数式」タブから「名前の定義」を選択し、各車種に対して名前を付けます。例えば、トヨタの「カローラ」に対しては「カローラ」と名前を付け、そのリストに含まれるグレード1とグレード2を指定します。
同様に、ラブフォーやヤリスにもそれぞれ名前を付けて、グレードのリストを設定します。この名前の定義を使うことで、プルダウンリストの内容が動的に変更される仕組みを作ることができます。
連動プルダウンリストの設定方法
次に、プルダウンリストの設定を行います。まず、メーカーを選択するセルにプルダウンリストを設定します。その後、車種を選択するセルのプルダウンリストを、メーカーに基づいて動的に変わるように設定します。
この設定には「INDIRECT」関数を使用します。例えば、メーカーの選択セルが「A1」、車種の選択セルが「B1」であれば、車種のプルダウンには「=INDIRECT(A1)」という数式を使用して、A1で選択されたメーカーに応じた車種リストを表示させます。
グレードのプルダウン設定
最後に、車種を選択した後に表示されるグレードのプルダウンを設定します。この方法も同様に「INDIRECT」関数を使います。例えば、車種が「カローラ」の場合、グレードのリストには「グレード1」と「グレード2」が表示されるようにします。
このようにして、車種ごとに異なるグレードを動的に表示させることができます。グレードのプルダウンには、車種の選択に基づいて「=INDIRECT(B1)」のように設定します。
まとめ
Excelでメーカー→車種→グレードの連動プルダウンリストを作成するためには、「名前の定義」と「INDIRECT」関数を活用することがポイントです。これにより、選択したメーカーに基づいて車種が絞り込まれ、さらに車種に対応するグレードが表示されるようになります。
この方法を使えば、複雑なデータの入力を効率化でき、誤入力を防ぐことができます。是非、この記事の手順を参考にして、連動プルダウンリストを作成してみてください。
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