Wordで作成した原稿の一部が突然消えてしまったように見えると、とても焦ります。しかし実際には「見えなくなっているだけ」で、データそのものは残っているケースも多いです。特に「見出し」や「アウトライン表示」に関連する機能によって非表示になっている場合があります。ここでは、Wordで消えた原稿を復活させるためのポイントを解説します。
アウトライン表示と見出しの折りたたみ機能
Wordには「見出し」ごとに内容を折りたたんだり展開したりできる機能があります。見出しの横に表示される三角の記号(折りたたし・展開アイコン)をクリックすると、見出し配下の内容が非表示になる仕組みです。
このため「ページが消えた」と感じても、実際は折りたたまれているだけのことが多く、三角のマークをクリックして展開すれば内容が戻ります。
非表示になった原稿を確認する方法
以下の操作を試すことで、消えたと思った部分が戻る可能性があります。
- 「表示」タブから「ナビゲーションウィンドウ」を開き、見出しを確認する
- 三角マークをクリックして展開する
- アウトライン表示に切り替えて見出しレベルを調整する
これらを行うことで、隠れていた文章が表示されることがあります。
自動保存やバックアップからの復元
もし本当に削除してしまった場合でも、Wordの自動保存機能やバックアップファイルから復元できることがあります。
「ファイル」→「情報」→「文書の管理」から自動保存データを確認したり、一時ファイル(.asdや.wbk形式)が残っていないかを探すとよいでしょう。
他の原因の可能性
・段落書式で「非表示」が適用されている
・印刷レイアウトの設定によって見えなくなっている
・セクション区切りや改ページが影響している
これらも確認しておくと安心です。
まとめ
Wordで原稿が「消えた」と感じても、多くの場合は折りたたみ機能や表示設定の問題です。まずは見出しの三角マークを展開し、ナビゲーションウィンドウやアウトライン表示で確認しましょう。それでも見つからない場合には、自動保存やバックアップファイルの利用を検討することで、大切な原稿を復活できる可能性があります。


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