iPadをMacBookの2台目のディスプレイとして利用する「Sidecar」や有線接続は非常に便利ですが、Macのスリープ解除時にiPadも同時に画面が点灯してほしいと感じる方も多いでしょう。本記事では、その仕組みや現状でできる対策について詳しく解説します。
MacとiPadを連携させる仕組み
MacとiPadをサブディスプレイとして利用する方法には、Apple純正の「Sidecar」機能や、第三者アプリ（Luna Displayなど）があります。特にSidecarはmacOS Catalina以降とiPadOS 13以降で標準機能として使えるため、多くのユーザーに利用されています。
この連携は、Macのスリープから復帰したときに再度接続が確立される仕組みになっており、必ずしもiPadが同時に自動で起動するわけではありません。
iPadを自動で同時起動させたいときのポイント
現状、Macのスリープ解除と同時にiPadが完全に自動で画面オンになるような公式設定は存在しません。しかし、以下の方法で利便性を高めることができます。
- Mac側でスリープを最小限に設定：システム設定 → バッテリー → スリープまでの時間を延長する。
- iPad側の画面を常時オンに近づける：設定 → 画面表示と明るさ → 自動ロックを「なし」に設定。
- 有線接続時にSidecarを優先：無線よりも接続が早く安定する。
クラムシェルモードでの注意点
MacBookをクラムシェルモード（本体を閉じた状態で外部ディスプレイを使用）にしている場合、外部ディスプレイとiPadの扱いが異なります。外部ディスプレイはスリープ復帰と同時に表示されますが、iPadはSidecarが再接続されるまで数秒の遅延があります。
このため、スリープ解除直後にiPad画面がすぐに表示されないのは仕様上の動作であり、異常ではありません。
実際の利用例
あるユーザーはLuna Displayを利用してiPadをMacのサブディスプレイにしていましたが、Macスリープ解除時にはiPadが数秒遅れて接続される状況でした。Sidecarに切り替えることで接続時間が短縮し、より快適に利用できるようになったそうです。
また、iPadを常時電源接続しておくことで、自動ロックに入らず画面がすぐに再利用できる環境を整えたというケースもあります。
まとめ
Macのスリープ解除と同時にiPadの画面を完全に自動で点灯させる方法は現状ありません。ただし、有線でSidecarを利用し、自動ロックを無効化するなどの設定を行うことで、ほぼ同時に起動する感覚で利用できます。クラムシェルモードでも外部ディスプレイとの組み合わせで快適に使えるため、自分の作業スタイルに合わせて設定を工夫してみましょう。
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