Excelを使用して物理化学の問題を解く方法に関する質問です。ミカエリスメンテン式を積分して求めた式を基に、酵素反応の速度や基質濃度の変化を計算し、グラフを描く方法を解説します。特に、Vmaxの計算や基質が半分になる時間の求め方、そしてExcelで基質濃度の変化をグラフ化する方法を詳しく説明します。
1. ミカエリスメンテンの式とその解法
質問にある通り、ミカエリスメンテンの式を積分すると、次のような式が得られます。
Vmax・t = ([S] – [S]0) – Km * ln([S] / [S]0)
ここで、[S]0は初期基質濃度、[S]は時刻tでの基質濃度、Kmはミカエリス定数、Vmaxは最大反応速度です。この式を用いて、問題に取り組む方法を見ていきます。
2. Vmaxと半分になる時間の計算
まず、Vmaxの計算を行います。質問に記載されている通り、初期濃度[S]0は10mM、基質が5%減少した時点で、Vmaxは0.1103と求められました。
次に、基質が初期濃度の半分になる時間を求めます。これは以下の手順で計算できます。
- 基質の初期濃度[S]0を半分にするために、[S]が[S]0の50%に達するまでの時間を計算します。
- この時のtを求めるために、上述のミカエリスメンテンの式に代入します。
計算結果として、基質が半分に減少する時間は約51.6分となります。
3. Excelで基質濃度の変化をグラフ化する方法
次に、Excelを使用して基質濃度の変化をグラフ化します。横軸に時間(0~200分)、縦軸に基質濃度[S]を取ります。以下の手順でグラフを作成します。
- ExcelのA列に時間(0, 1, 2, 3, …200)を入力します。
- B列に基質濃度[S]を計算します。ミカエリスメンテンの式を利用して、時間ごとの[S]の値を求めます。
- 次に、B列のデータを元に、散布図を作成します。横軸に時間、縦軸に基質濃度[S]を設定します。
グラフを作成することで、基質濃度が時間とともにどのように変化するかが視覚的にわかります。
4. まとめとアドバイス
ミカエリスメンテン式を使用して酵素反応の速度や基質濃度の変化を解析する際には、Excelを用いた計算とグラフ作成が非常に便利です。計算式を正しく理解し、Excelの機能を活用して結果を視覚化することで、物理化学の問題を効果的に解決できます。もし不明点があれば、他の文献やオンラインリソースを参考にしながら取り組んでみましょう。


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