CADで描いた3Dデザインが、3Dプリントソフトでスライスするとおかしな形になる、特に吹き抜け部分ができてしまうという問題はよくあります。この問題が発生する原因とその解決方法について解説します。
1. 3Dデザインの問題
CADで作成した3Dデザインがスライスされた際に吹き抜け部分や歪んだ形が出る場合、デザイン自体に問題がある可能性があります。これには以下のような原因があります。
- モデルの閉じていない面:デザインに隙間があると、3Dプリントソフトが正しくスライスできないことがあります。
- 重複する頂点やエッジ:不要な頂点やエッジがあると、スライス時に問題が発生します。
- スケールや寸法の不一致:CADとプリントソフト間でスケールが合っていない場合、エラーが発生することがあります。
2. モデルをチェックし修正する方法
吹き抜けやおかしな形がスライスされる場合、まずはモデルに問題がないかをチェックします。CADソフトにはモデルを修正するツールが搭載されていることが多いため、それを活用しましょう。
- 閉じたメッシュにする:モデルが「閉じたメッシュ」になっているか確認し、隙間や穴を修正します。
- 不要なエッジや頂点を削除する:重複する頂点やエッジを削除して、きれいなモデルに整えます。
- スケールの確認:スケールを確認し、適切なサイズに調整します。
3. 3Dプリントソフトの設定を確認する
3Dプリントソフトによっては、特定の設定が原因で不具合が発生することもあります。ソフトの設定やスライスオプションを確認しましょう。
- スライス設定を調整:スライスの精度やレイヤー高さ、支えの設定を変更することで問題が解決することがあります。
- プリンタの設定:使用するプリンタの特性に合わせて設定を変更することも有効です。
- 異なるソフトを試す:もし問題が解決しない場合、他のスライスソフトを試してみるのも一つの方法です。
4. ソフトウェアのアップデートとバージョン確認
使用しているCADソフトや3Dプリントソフトが最新のバージョンであることを確認しましょう。古いバージョンのソフトでは、バグや互換性の問題で不具合が発生することがあります。
まとめ
3Dデザインがスライス時におかしな形になる問題は、CADモデルの不整合やスライス設定、ソフトウェアのバグが原因であることが多いです。モデルのチェックや修正、ソフトの設定確認を行うことで、問題を解決できる場合がほとんどです。適切な修正と設定変更を行って、スムーズな3Dプリントを実現しましょう。


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