Windows 10からWindows 11へのアップデート時に「セキュアブート」の設定が原因で問題が発生することがあります。特に、BIOSでセキュアブートを有効にしても、Windows上で反映されない、またはUEFIモードに変更するとシステムがループしてしまうというトラブルが発生することがあります。本記事では、この問題を解決するための手順を解説します。
1. セキュアブートの基本的な設定方法
セキュアブートは、PCのセキュリティ機能の一部で、OSやドライバーの読み込みを認証することで、マルウェアや不正なOSの起動を防ぎます。まず、セキュアブートを有効にするためには、BIOS(またはUEFI)の設定画面にアクセスする必要があります。
1. PCを再起動し、BIOS設定画面に入るために、起動時に「Delete」キーや「F2」キーを押します(マザーボードによって異なる)。
2. BIOS/UEFIでセキュアブートを有効にする手順
BIOSの設定画面にアクセスした後、次の手順でセキュアブートを有効にします。
- 「Boot」タブまたは「Security」タブに移動します。
- 「Secure Boot」オプションを探し、「Enabled」に設定します。
- 設定を保存して、PCを再起動します。
これでセキュアブートが有効になったはずです。しかし、この設定がWindows上に反映されない場合もあります。
3. UEFIモードとレガシーモードの違い
セキュアブートを有効にするためには、PCがUEFIモードで起動している必要があります。もしPCがレガシーブートモード(Legacy Boot)で起動している場合、UEFIに変更する必要があります。
ただし、BIOSの設定で「レガシーブート」をUEFIに変更した際にPCがループしてしまう問題が発生することがあります。これは、現在のOSがレガシーブートモードでインストールされている場合、UEFIモードに切り替えると起動できないことが原因です。
4. UEFIモードに変更するための準備
レガシーブートモードからUEFIモードに切り替えるには、まず現在のWindowsインストールをUEFI対応に変換する必要があります。これを行うためには、以下の手順を試してください。
- 「ディスクの管理ツール」を使用して、システムディスクをGPT(GUID Partition Table)に変換します。
- 「msconfig」を使って、起動設定を変更し、UEFIモードでの起動を有効にします。
- 必要に応じて、Windowsの再インストールや修復を行うことで、UEFIモードでの起動を確実にします。
これらの手順を踏むことで、レガシーブートモードからUEFIモードに切り替えることができ、セキュアブートが正しく機能するはずです。
5. まとめと注意点
Windows 10からWindows 11へのアップデートを成功させるためには、セキュアブートを有効にし、UEFIモードで起動する必要があります。手順に従って設定を行っても、場合によってはシステムの再インストールや修復が必要になることがありますので、バックアップを取りながら進めることをおすすめします。
これで、セキュアブートが有効になり、Windows 11へのアップデートがスムーズに進むはずです。PCの設定に関する詳細な確認が必要な場合は、マザーボードのマニュアルを参照してください。


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