エクセルファイルのプロパティには、「作成日時」「更新日時」「アクセス日時」の3つのタイムスタンプが記録されます。更新日時は変更できたのに、作成日時が変更されないケースに直面することがあります。本記事では、その原因と解決策を解説します。
エクセルファイルの3つの日時の違い
まず、それぞれのタイムスタンプの意味を理解しておきましょう。
- 作成日時: ファイルが最初に作成された日時(OSのファイル管理上、元のファイルとは別に新しいファイルとして作成されると更新される)。
- 更新日時: 最後にファイルが編集され、保存された日時。
- アクセス日時: 最後にファイルが開かれた日時。
更新日時は変更可能ですが、作成日時を変更するには別の手法が必要です。
作成日時が変更できない理由
1. ファイルをコピー・移動すると作成日時がリセットされる
Windowsでは、ファイルを別のフォルダにコピーすると、そのファイルの作成日時が「コピーした時刻」にリセットされてしまいます。
2. エクセルの保存動作による影響
エクセルはファイルを保存する際、一時ファイルを作成してから上書き保存する仕様になっています。そのため、結果として「作成日時」が上書き時の時間にリセットされることがあります。
作成日時を変更する方法
1. コマンドプロンプト(PowerShell)を使用する
Windowsのコマンドラインツールを使用して、作成日時を変更できます。
- コマンドプロンプトを開く: Windowsキー + R を押し、「cmd」と入力してEnterキーを押します。
- 以下のコマンドを入力する:
powershell (Get-Item "C:\Users\User\Documents\test.xlsx").CreationTime = "2023-01-01 10:00:00"
これで、指定した日時に変更できます。
2. フリーソフトを利用する
コマンドに慣れていない場合は、以下のフリーソフトを利用すると簡単に変更できます。
- BulkFileChanger(NirSoft)
- File Date Changer
これらのツールを使うことで、GUIで直感的に変更可能です。
まとめ
エクセルファイルの作成日時が変更できない理由として、Windowsの仕様やエクセルの動作が影響しています。変更するには、PowerShellやフリーソフトを活用するのが有効です。必要に応じて適切な方法を選び、ファイルのタイムスタンプを管理しましょう。
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