Unreal Engine 5 (UE5) で円形ミニマップを表示し、アイコン(宝箱や会話可能なアイコン)を配置するためには、三角関数の理解が重要です。本記事では、角度と半径を使った座標計算方法と、その実装方法について詳しく解説します。
UE5での円形ミニマップの基本
まず、円形のミニマップとは、ゲーム内でキャラクターやアイテムを表示するためのシンプルで効果的な方法です。プレイヤーが見ている世界の2Dビューを小さな円形の画面に表現し、アイコンを配置します。
座標計算の基本: 三角関数を使った方法
円形ミニマップでアイコンを配置するためには、座標を計算する必要があります。円形の座標は、主に半径(r)と角度(θ)を使って求めます。三角関数を使った基本的な計算式は次の通りです。
x = r * cos(θ)y = r * sin(θ)
実際の例: ミニマップに宝箱アイコンを配置する
例えば、ミニマップに宝箱のアイコンを配置したい場合、キャラクターがゲーム内で移動するごとにその座標(x, y)が変化します。ここで、θはプレイヤーと宝箱の間の角度で、rはその距離になります。
例えば、プレイヤーが(0, 0)の位置にいるとき、宝箱がプレイヤーから10ユニットの距離にあり、30度の角度に位置している場合、次のように計算します。
x = 10 * cos(30°) ≈ 8.66y = 10 * sin(30°) = 5
ミニマップに会話可能なアイコンを配置する方法
会話可能なアイコンの配置方法も基本的には宝箱と同じです。ゲーム内のキャラクターとアイコンの位置関係を計算し、上記の式を使って座標を導き出します。
例えば、会話アイコンがプレイヤーから5ユニットの距離、角度が60度の場合、座標は次のように計算されます。
x = 5 * cos(60°) = 2.5y = 5 * sin(60°) ≈ 4.33
UE5での実装方法
実際にUE5でこれを実装するためには、Blueprintを使って上記の計算式をノードに組み込むことができます。まず、キャラクターとアイコンの位置関係を計算し、その座標をミニマップ上に配置します。
具体的には、Get Actor Locationノードでプレイヤーの位置を取得し、その位置から目標となるアイコンまでの角度と距離を計算します。その後、三角関数を用いてミニマップ上でのアイコンの位置を導き出します。
まとめ
UE5で円形ミニマップを作成し、アイコンを配置するための基本的な方法について解説しました。三角関数を使って座標を計算し、Blueprintでそのロジックを実装することができます。これにより、宝箱や会話可能なアイコンを正確にミニマップに表示させることが可能になります。


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