Windows 11を使用している際に、更新プログラムが何度もインストールエラーを起こすことがあります。特に、累積更新プログラム「KB5062553」のインストールで問題が発生する場合、いくつかの解決方法があります。この記事では、そのようなエラーの解消方法を、実際の手順を交えてわかりやすく解説します。
1. Windows Update トラブルシューティングツールを使う
最初に試してほしい方法は、Windowsに組み込まれている「Windows Update トラブルシューティングツール」を使用することです。このツールは、更新プログラムのインストールに関する問題を自動的に検出し、修正を試みてくれます。
手順は以下の通りです。
- 「設定」から「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「トラブルシューティング」をクリックし、「追加のトラブルシューティングツール」を選択します。
- 「Windows Update」を選び、「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
ツールが問題を検出し、修正する場合がありますので、エラーが解決したかどうかを確認してください。
2. 更新プログラムの手動インストール
Windows Updateを通じてインストールできない場合、手動で更新プログラムをダウンロードしてインストールする方法もあります。この方法では、Microsoftの公式サイトから「KB5062553」を直接ダウンロードしてインストールすることが可能です。
手順。
- Microsoftの公式サイトから「KB5062553」のダウンロードページにアクセスします。
- 自分のPCに適した「x64」または「x86」のバージョンを選んでダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを実行し、インストールします。
この方法でエラーが解決しない場合、次のステップに進んでください。
3. Windows Update のキャッシュを削除する
インストールエラーが繰り返し発生する場合、Windows Update のキャッシュが原因となっていることがあります。このキャッシュを削除して、再度更新を試みる方法をご紹介します。
手順。
- 「スタート」メニューから「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 次のコマンドを入力し、Enterキーを押します:
net stop wuauserv
その後、次のコマンドを入力して、更新キャッシュを削除します。
del /f /s /q %windir%\SoftwareDistribution\Download\*
キャッシュの削除が完了したら、次にUpdateサービスを再起動します。
net start wuauserv
これで、再度更新プログラムを試みてください。
4. SFC と DISM ツールを使用してシステムファイルを修復する
もし上記の方法で解決しない場合、システムファイルの破損が原因かもしれません。この場合、SFC(システムファイルチェッカー)やDISM(展開イメージのサービスと管理)ツールを使用して修復を試みます。
手順。
- 「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。
- まず、SFCスキャンを実行するために次のコマンドを入力してEnterを押します:
sfc /scannow
スキャンが完了したら、DISMツールを使用します。以下のコマンドを入力して、Enterキーを押します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これらのツールがシステムの整合性をチェックし、問題を修復します。修復後、PCを再起動し、更新プログラムを再試行してください。
5. Windows Update サービスを再インストールする
それでも問題が解決しない場合、Windows Update サービス自体を再インストールする必要があるかもしれません。これにより、関連するファイルが再インストールされ、エラーが解消されることがあります。
手順。
- 「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。
- 以下のコマンドを順番に入力して、Enterキーを押します:
net stop wuauserv
del /f /s /q %windir%\SoftwareDistribution
net start wuauserv
これにより、更新サービスが再インストールされます。
まとめ
以上の手順を順に試してみて、Windows Updateのインストールエラーを解決してみてください。もしこれらの方法で解決できない場合、Microsoftサポートに問い合わせて、さらにサポートを受けることを検討してください。


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