Windows 11のPCをスマホからリモートでスリープ復帰させる方法について、今回はいくつかの対処法と設定方法を解説します。特に、ネットワークアダプターやBIOS設定を調整することで、PCを遠隔でスリープから復帰させることが可能になります。
スマホからPCのスリープ復帰を試みる際の設定手順
まず、PCのスリープ復帰に関する設定は、いくつかの要素に依存します。主に「Wake on LAN」機能や「Magic Packet」などの設定が影響します。これらの設定を正しく行うことで、スマホからPCにアクセスした際にスリープから復帰させることができます。
1. ネットワークアダプター設定の確認
まず、デバイスマネージャーからネットワークアダプターの設定を確認し、「このデバイスでコンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」にチェックを入れてください。また、「Magic Packetでこのデバイスを起動できるようにする」オプションも有効にすることが重要です。
これにより、PCが特定のネットワークパケット(Magic Packet)を受信した際に、スリープ状態から復帰することが可能になります。
2. BIOS設定でWake on LANを有効にする
次に、BIOS設定で「Wake on LAN」や「LAN Remote Boot」を有効にすることが必要です。これにより、ネットワーク経由でPCの電源をオンにすることができ、スリープ状態から復帰できるようになります。
設定方法はマザーボードやBIOSのバージョンによって異なりますが、通常は「Advanced」設定に「Wake on LAN」や「Power Management」セクション内にある「LAN Remote Boot」オプションを有効にします。
3. モダンスタンバイ(S0)モードを確認する
モダンスタンバイ(S0)モードは、特にWindows 11で重要な設定です。このモードが有効になっている場合、PCは低消費電力状態で動作しつつ、必要に応じてネットワーク通信を受け入れることができます。S0モードが有効になっていると、Wake on LANを使ったスリープ復帰が可能になります。
この設定が無効になっている場合、Wake on LAN機能を使用しても復帰できない場合がありますので、モダンスタンバイモードが有効かどうか確認しましょう。
4. スマホからのリモート接続方法
スマホからPCにリモート接続するためには、Chromeリモートデスクトップなどのアプリを使用します。これを使用することで、PCをスリープ状態から復帰させることが可能です。
アプリをインストール後、PC側でリモート接続の設定を行い、スマホからアクセスできるようにしておきます。接続する際にPCがスリープ状態であっても、正しい設定を行っていれば復帰するはずです。
まとめ
Windows 11を使用して、スマホからスリープ復帰させるためには、ネットワークアダプターやBIOS設定を適切に行い、モダンスタンバイモードを有効にする必要があります。これらの設定を行った後、Chromeリモートデスクトップを使用してPCをスリープから復帰させることができます。問題が解決しない場合は、設定を再確認し、さらに調整を加えることをお勧めします。

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