Microsoft Access 2021を使用している際に、マクロの「キー送信」アクションを実行すると、「無効モードでは、’キー送信’マクロのアクションを実行できません」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーが発生する原因とその解決方法を、具体的に解説します。
エラーメッセージの原因と背景
「無効モードでは、’キー送信’マクロのアクションを実行できません」というエラーは、主にMDB形式のデータベースで発生します。ACCDB形式では問題なく動作する場合でも、MDB形式ではこのエラーが出ることがあるため、違いに注目する必要があります。
このエラーは、MDBファイルのセキュリティ設定やモードに関連している可能性があります。特に、MDBファイルが「無効モード」または「制限されたセキュリティモード」で開かれている場合、キー送信のマクロアクションが正しく実行されません。
「キー送信」マクロが無効になる原因
「キー送信」アクションが無効になる原因として考えられるのは、以下の点です。
- セキュリティ設定: MDB形式は、ACCDB形式と異なり、セキュリティ設定により一部のマクロアクションが制限されることがあります。
- 互換性モード: 古いMDBファイルは、アクセシビリティやセキュリティ制限が厳しく、ACCDBファイルに比べてマクロアクションの制約が強いことがあります。
- 無効モード: マクロの実行中に「無効モード」として扱われると、キー送信などのアクションが無効化されることがあります。
解決方法: セキュリティ設定の見直し
このエラーを解決するためには、まずセキュリティ設定を見直すことが有効です。以下の手順で、設定を変更することができます。
- Microsoft Accessを開き、MDBファイルをロードします。
- 「ファイル」メニューから「オプション」を選択します。
- 「信頼センター」を選択し、「信頼センターの設定」をクリックします。
- 「マクロの設定」で「すべてのマクロを有効にする」を選択します。
- 「VBAプロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」をチェックし、「OK」をクリックします。
これで、MDB形式であっても、マクロが正常に実行されるようになります。
解決方法: ファイル形式の変更
もしセキュリティ設定を変更してもエラーが解消しない場合、MDBファイルをACCDB形式に変換する方法もあります。ACCDB形式では、より新しいセキュリティ設定やマクロの実行がサポートされています。
MDB形式をACCDB形式に変換する手順は以下の通りです。
- MDBファイルをMicrosoft Accessで開きます。
- 「ファイル」メニューから「保存と公開」を選択します。
- 「Access 2010形式で保存」を選び、ACCDB形式でファイルを保存します。
まとめ
Microsoft Access 2021における「キー送信」マクロのエラーは、主にセキュリティ設定やファイル形式の違いが原因です。MDB形式で発生することが多いため、セキュリティ設定を見直すか、ファイル形式をACCDBに変更することで解決できる場合が多いです。これらの方法を試すことで、エラーを解消し、スムーズにマクロを実行できるようになります。

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