Arcserve Backup(バージョン:17.5.7879)で新しいバックアップジョブを作成する際に、「ネットワーク エラー ネットワークに到達できません」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、ネットワーク接続の問題が原因で発生します。この記事では、この問題を解消するための方法と原因について解説します。
エラーの原因と基本的な確認事項
「ネットワーク エラー ネットワークに到達できません」というメッセージは、主に以下のような原因で発生します。
- ネットワーク接続が不安定または切断されている
- Arcserve Backupと接続する対象のサーバーがオフラインまたはアクセス不可
- ファイアウォールやセキュリティソフトが通信をブロックしている
- Microsoft Windows Networkの設定に問題がある
これらの問題を確認し、適切な対処を行うことでエラーを解消できます。
確認すべきネットワーク接続設定
まず、ネットワーク接続が正常であることを確認してください。特に、バックアップ対象のサーバーがネットワーク上で利用可能か、Pingコマンドを使って確認しましょう。ネットワークが正しく接続されている場合でも、次の点をチェックします。
- バックアップ対象のPCまたはサーバーがオンラインであること
- 正しいIPアドレスやホスト名が使用されていること
- Arcserve Backupサーバーと対象サーバー間の通信が許可されていること(ファイアウォール設定等)
ファイアウォールやセキュリティソフトの設定確認
ファイアウォールやセキュリティソフトが原因で接続がブロックされることがあります。特に、Arcserve Backupとバックアップ対象の間でネットワーク通信を行うためには、特定のポートが開放されている必要があります。Arcserve Backupで使用されるポートがファイアウォールでブロックされていないか確認してください。
ファイアウォールやセキュリティソフトの設定を一時的に無効にして、接続が正常になるか確認することも有効です。問題が解消されれば、ファイアウォール設定を調整して、必要なポートを開放することで再発を防ぐことができます。
Microsoft Windows Networkの設定確認
Arcserve Backupで「Microsoft Windows Network」を使用する際には、Windowsのネットワーク設定が正しく構成されていることが求められます。特に、バックアップ対象のサーバーがネットワーク上で共有されていることを確認します。
以下の設定を確認してください。
- バックアップ対象のサーバーが「ネットワーク探索」が有効になっていること
- 「ファイルとプリンターの共有」が有効になっていること
- Arcserve Backupがアクセスできる共有フォルダが設定されていること
ネットワークドライブのマッピングと再接続
場合によっては、ネットワークドライブのマッピングに問題が生じていることもあります。バックアップ対象のサーバーがドライブとしてマッピングされている場合、再接続を試みると良いでしょう。
再接続を試みるためには、以下の手順を実行します。
- ネットワークドライブを解除し、再度マッピングを行います。
- 接続設定で「再接続時に再接続する」オプションを選択します。
- ネットワークドライブが正しく接続されていることを確認します。
まとめ
Arcserve Backupで「ネットワーク エラー ネットワークに到達できません」と表示された場合、ネットワーク接続や設定に問題があることが考えられます。ネットワーク接続が正常であることを確認し、ファイアウォールやセキュリティソフト、Microsoft Windows Networkの設定を見直すことで、問題を解消できる場合があります。
これらの対処法を試すことで、バックアップジョブの作成やネットワーク接続が正常に行えるようになるはずです。もしこれらの方法で解決しない場合は、Arcserveのサポートに問い合わせてさらなるサポートを受けることも考慮しましょう。


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