BTT SKR Mini E3 V2.0をKlipper化してRaspberry Pi 4との接続に問題が発生している場合、いくつかのポイントをチェックすることで解決できる場合があります。ここでは、USB接続に関する問題の原因と解決方法を解説します。
問題の概要: Klipper化でUSB接続が認識されない
Klipper化したBTT SKR Mini E3 V2.0がRaspberry Pi 4と接続しても、デバイスが認識されないという問題が発生しています。通常、KlipperをRaspberry Piにインストールし、正しく設定されたfirmware.binをSDカードに書き込むと、USB経由で接続されるはずですが、認識されない場合は設定に何らかの問題がある可能性があります。
確認すべき設定と手順
1. Klipperの設定確認
まずは、Klipperの設定が正しいかどうかを確認しましょう。make menuconfigで以下の設定が推奨されています。
- Micro-controller Architecture: STM32
- Processor model: STM32F103
- Bootloader offset: 28KiB bootloader
- Clock Reference: 8 MHz crystal
- Communication interface: USB (on PA11/PA12)
- USB IDs: デフォルト
- Optimize stepper code: チェックあり
- GPIO pins to set at startup: !PA14
これらの設定を再確認して、間違いがないかを確認してください。
2. Raspberry Pi側の設定確認
Raspberry Piの設定が正しくないと、接続されても認識されないことがあります。USBデバイスがRaspberry Piに認識されるには、必要なドライバがインストールされていることを確認してください。また、Raspberry PiのUSBポートが正常に動作しているかを確認するため、他のUSBデバイスを接続してテストすることも有効です。
3. USBケーブルとポートの確認
USBケーブルやポートに問題がある可能性も考えられます。異なるUSBケーブルを試したり、他のUSBポートに接続してみたりすることで、接続問題を解決できることがあります。
デバイスが認識されない場合の追加確認ポイント
1. dmesgコマンドで確認
Raspberry Pi上でdmesgコマンドを使用して、USBデバイスが認識されているかを確認できます。ターミナルで次のコマンドを実行して、接続されたデバイスが表示されるかどうかを確認します。
dmesg | tail
このコマンドで、USBデバイスが正常に認識されていない場合、エラーメッセージが表示されることがあります。
2. USBデバイスのID確認
もう一つの確認方法として、ls /dev/serial/by-id/コマンドを使用して、接続されたUSBデバイスのIDを確認することができます。このコマンドで、接続されたデバイスがリストに表示されない場合は、USB接続自体に問題がある可能性があります。
まとめ: Klipper化でのUSB接続問題を解決するための手順
Klipper化したBTT SKR Mini E3 V2.0がRaspberry Pi 4と接続できない問題は、設定の確認やハードウェアのチェックで解決できることがあります。まずはmake menuconfigでの設定を見直し、次にRaspberry Pi側の設定やUSBケーブルの状態を確認しましょう。dmesgやls /dev/serial/by-id/を使ってデバイスの状態をチェックすることも有効です。これらの手順を試すことで、接続問題を解決できるはずです。


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