IPアドレスのサブネットマスクとCIDR表記の解説

ネットワーク技術

ネットワークの設定やトラブルシューティングでよく目にする「192.168.20.0/26」という表記。特に、スラッシュの後に続く数字が何を意味するのか理解しておくことは、ネットワーク管理や設定において非常に重要です。

CIDR表記とは?

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)表記は、IPアドレスとそのサブネットマスクを一緒に示す方法の一つです。例えば、192.168.20.0/26のように、IPアドレスの後に「/」と数字が続く形式がCIDR表記です。

この「/26」の部分が示す意味は、サブネットマスクのビット長を表しています。つまり、「/26」はサブネットマスクが26ビットであることを意味し、IPアドレスの上位26ビットがネットワーク部、残りの6ビットがホスト部であることを示しています。

サブネットマスクの役割

サブネットマスクは、ネットワーク内のIPアドレスをどのように分割するかを決定します。CIDRの数字が大きいほど、サブネットは細かく分割されます。例えば、/26の場合、ネットワークは64のIPアドレスに分けられ、その中で最初のアドレス(ネットワークアドレス)と最後のアドレス(ブロードキャストアドレス)は使用できません。

192.168.20.0/26の場合、ネットワークのIPレンジは次のように分かれます。

  • ネットワークアドレス: 192.168.20.0
  • ブロードキャストアドレス: 192.168.20.63
  • 使用可能なIPアドレス範囲: 192.168.20.1〜192.168.20.62

CIDRの数字の意味

CIDR表記における「/26」の数字は、サブネットマスクにおける「1」のビット数を示します。つまり、/26はサブネットマスクが次のようになることを意味します。

11111111.11111111.11111111.11000000

このように、最初の26ビットが「1」となっており、残りの6ビットが「0」であるため、サブネットマスクが「255.255.255.192」となります。これにより、ネットワーク内のIPアドレスの範囲を特定できるようになります。

ネットワークアドレスとホストアドレス

「192.168.20.0/26」の場合、ネットワーク内で使用できるホストの数は、残りのビット数から計算できます。具体的には、/26では6ビットがホスト部に使われているため、2^6(64)個のIPアドレスを持つことができます。そのうち、ネットワークアドレス(192.168.20.0)とブロードキャストアドレス(192.168.20.63)は予約されているため、実際に使用可能なIPアドレスは62個です。

まとめ

「192.168.20.0/26」のようなCIDR表記は、ネットワークのサブネットを簡潔に表すための重要なツールです。CIDRの後に続く数字(例えば26)は、サブネットマスクのビット数を示し、それに基づいてネットワークを分割するための情報を提供します。これを理解することで、IPアドレスの管理やサブネットの設計がより効率的に行えるようになります。

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