LibreOffice Calcで、あるセルの内容を下にコピーして繰り返し入力したい場合があります。しかし、引っ張ってコピーした際に自動で曜日や数値が変更されてしまうことがあり、特定の文字をそのまま繰り返したい時に困ることがあります。この記事では、そのような場合に文字を変更せずに繰り返し入力する方法について解説します。
引っ張ってコピーしたときに変更される理由
セルを引っ張ってコピーする際、LibreOffice Calcはその内容を自動的に補完しようとします。例えば、曜日を入力してそれを引っ張った場合、木→金→土→日と順番に変更されることがあります。この動作は、セルの内容が数値や日付として認識されているためです。
1. 自動補完機能
Calcは入力された内容を元に、周囲のパターンを学習し、それを引き継ぐことができます。この機能が便利な場合もありますが、文字列をそのまま繰り返したい場合には不便なこともあります。
2. 曜日や日付に対する自動変更
曜日を入力し、引っ張ってコピーした際に、自動的に日付が変更されるのは、日付や曜日として認識されているためです。
文字列をそのまま繰り返す方法
LibreOfficeで、曜日や文字列をそのまま繰り返すには、セルを引っ張る際に「Ctrl」キーを使うことで、この自動変更を防ぐことができます。
1. Ctrlを押しながらドラッグ
セルを引っ張る際に、「Ctrl」キーを押しながらドラッグすると、文字列はそのままコピーされ、曜日や数値などの自動補完がされません。
2. 完全なコピー
文字列をそのままコピーしたい場合、セルを選択して右クリックから「コピー」を選択し、コピー先のセルで右クリックして「貼り付け」を選ぶ方法も有効です。
範囲選択と自動補完の無効化
場合によっては、範囲選択時に自動補完を無効にしたいことがあります。以下の方法でこれを実現できます。
1. セルの内容を手動で入力
もしセルが自動で変更される場合、最初に手動で必要な内容を入力し、次に「Ctrl」キーを使ってその内容を繰り返しコピーします。
2. セルの書式設定の確認
セルの書式設定を「標準」や「文字列」に変更することで、日付や数値の自動補完を防ぐことができます。これにより、引っ張ってコピーした際に変更されることなく、文字列がそのままコピーされます。
まとめ
LibreOffice Calcで文字列を繰り返し入力したい場合、引っ張ってコピーする際に「Ctrl」キーを使うことで、自動補完を防ぎ、文字列をそのまま繰り返すことができます。また、セルの書式設定を確認し、必要に応じて手動で入力することで、意図通りの結果を得ることができます。これらの方法を活用することで、作業効率を高め、より快適にLibreOffice Calcを使用することができます。
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