Excel VBAで印刷設定を変更したい場合、特に印刷領域やコメントの表示設定について調整が必要になることがあります。今回の問題では、VBAで印刷領域を指定し、コメントを非表示にする方法を紹介します。質問者は「印刷ボタン」をクリックしたときに、指定された範囲(A~T列)が印刷され、コメントを印刷せずに表をやや小さく印刷したいという要望があります。
1. VBAで印刷設定を変更する
最初に、VBAで印刷設定を行うコードは以下のようになっています。
With ActiveSheet.PageSetup
.PrintArea = "$A:$T"
.PrintComments = xlPrintNoComments
.Zoom = 88
End With
このコードでは、印刷領域をA列からT列まで設定し、コメントを印刷しないように設定し、さらに印刷のズームを88%に設定しています。しかし、実行してみるとコメントが依然として印刷されてしまう問題が発生しています。
2. コメントが印刷される理由
コメントが印刷される原因として考えられるのは、VBAのコード自体は正しく設定されているものの、Excelの設定で「コメントの印刷」が有効になっている可能性です。これを解消するためには、VBAでの設定を見直す必要があります。
コメントの印刷設定にはいくつかの選択肢がありますが、最も重要なのは「xlPrintNoComments」を使用することです。この設定は、コメントを一切印刷しないようにします。
3. 修正方法
コメントが印刷されてしまう場合、次の修正方法を試すことをおすすめします。
- VBAコード内の「.PrintComments = xlPrintNoComments」を再確認し、コメントの設定が正しく反映されているか確認します。
- Excelの「ページレイアウト」タブから「コメント」の設定を確認し、「印刷しない」に設定されているか確認します。
- 必要に応じて、プリンタ設定やドライバに関連する設定も見直します。
4. 表を小さく印刷するためのズーム設定
表を小さく印刷するためには、VBAコードで「.Zoom = 88」の設定を行っている通り、ズーム設定を使うことができます。このズーム設定は、印刷時にシートを縮小して印刷する効果があります。もし、より細かい調整が必要であれば、ズーム設定を変更することで最適な印刷サイズを見つけることができます。
印刷範囲やズーム設定は印刷プレビューで確認しながら調整することをおすすめします。
5. まとめ
Excel VBAで印刷設定を変更する際には、印刷領域やコメントの設定を適切に行うことが重要です。もし、コメントが印刷される問題が解決しない場合は、VBAコードやExcelの設定を再確認し、適切な設定を行いましょう。ズーム設定を調整することで、表を適切なサイズで印刷することができます。これらの設定を上手に活用して、効率的な印刷を実現しましょう。

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