Excelで縦に同じ計算式をオートフィルで入力したい場合、通常、セルが連続して変更されます。しかし、特定のセル(例えばB1)を固定して、他のセルだけを変更する方法もあります。この記事では、その方法について詳しく解説します。
オートフィルで計算式を連続して入力する基本的な方法
まず、基本的なオートフィルの使い方をおさらいします。たとえば、セルA1に「=B1+C1」と入力し、そのセルを下にオートフィルすると、A2には「=B2+C2」、A3には「=B3+C3」といったように、セル参照が自動的に変更されます。
これが一般的なオートフィルの挙動ですが、B1のような特定のセルを固定したい場合には、セル参照を固定するための設定が必要です。
セル参照を固定する方法
Excelでセル参照を固定するには、「絶対参照」を使います。絶対参照を使うことで、特定のセル(例えばB1)を固定し、他のセル参照だけを変更することができます。
1. セルA1に「=$B$1+C1」と入力します。このように、「$」を使ってB1を絶対参照にすることで、オートフィルでセルを下に引っ張った場合でも、B1は固定され、C列のみが変更されます。
2. 次に、セルA1を選択し、右下隅にカーソルを合わせてオートフィルを使います。A2、A3…と下にコピーすると、式は「=$B$1+C2」、「=$B$1+C3」となり、B1は変わらず、C列のセルが順番に変更されます。
絶対参照の使用例
絶対参照は、固定したいセルがある場合に非常に便利です。たとえば、A1に「=$B$1+C1」と入力した後、B1の値を変えると、すべての計算がその値を基に行われます。一方で、C列は順番に変わるため、他のセルの計算結果も自動的に更新されます。
この方法は、複数の行で同じ基準となるセル(B1など)を固定し、他のセル(C列など)のデータだけを変動させたい場合に最適です。
まとめ
Excelで計算式をオートフィルする際に、特定のセルを固定し、他のセルを変更したい場合は、絶対参照を使うことで解決できます。絶対参照を使って、セルを固定し、オートフィルを活用すれば、効率的に計算式を適用することができます。これにより、より複雑なデータ処理も簡単に行えるようになります。


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