After EffectsとAdobe Media EncoderでAV01形式で書き出す方法と対応状況

動画、映像

動画編集やエクスポートにおいて、AV01(AOMedia Video 1)形式は、特に高い圧縮率と品質を提供する最新のビデオコーデックとして注目されています。しかし、After EffectsやAdobe Media Encoderでは、AV01形式での書き出しに対応しているのか、気になるところです。この記事では、AV01形式の書き出しに関するAfter EffectsとAdobe Media Encoderの対応状況を解説し、AV01形式での書き出しを行う方法について説明します。

After EffectsとAdobe Media EncoderのAV01対応状況

現時点では、AdobeのAfter EffectsやAdobe Media Encoderは、AV01(AOMedia Video 1)コーデックでの直接的な書き出しには対応していません。これらのソフトウェアには、H.264やH.265(HEVC)などの広く使用されているコーデックに対応していますが、AV01については公式なサポートがありません。

そのため、AV01での書き出しを行いたい場合、After EffectsやAdobe Media Encoderだけでは完結しません。AV01に対応したサードパーティのツールやコーデックを使用する必要があります。

AV01で書き出すための代替方法

After EffectsやAdobe Media Encoderで直接AV01形式で書き出せない場合でも、AV01で書き出すための代替方法は存在します。まず、After Effectsで動画を一般的な形式(例えば、H.264やH.265)で書き出し、その後、AV01形式に変換するという方法があります。

この方法では、まずAfter Effectsで動画を高品質なH.264やH.265でエクスポートした後、AV01に対応したソフトウェアを使って変換を行います。例えば、FFmpegなどのツールを使うと、エクスポートしたファイルをAV01形式に変換することができます。

FFmpegを使用したAV01形式への変換方法

FFmpegは、無料でオープンソースの動画処理ツールで、AV01形式のエンコードにも対応しています。After Effectsで書き出したH.264やH.265形式の動画ファイルをFFmpegを使ってAV01形式に変換する手順は以下の通りです。

  • まず、FFmpegをインストールします。
  • 次に、コマンドラインからFFmpegを使用して動画を変換します。以下のコマンドで、H.264形式の動画をAV01に変換できます:
ffmpeg -i input.mp4 -c:v libaom-av1 -crf 30 -b:v 0 output.mkv

このコマンドでは、入力ファイル(input.mp4)をAV01コーデックでエンコードし、出力ファイル(output.mkv)を生成します。-crfオプションは品質を調整するパラメータで、数値が低いほど高品質になります。

AV01形式の利用と今後の展望

AV01は、H.264やH.265に比べて高い圧縮効率を誇り、特にストリーミングや低帯域環境での利用に適しています。しかし、現在のところ、AV01形式はあまり一般的に利用されていないため、Adobe製品が直接対応するまで時間がかかる可能性があります。

それでも、AV01の普及は今後進むと予想されるため、Adobeが将来的にAV01形式での書き出しをサポートする可能性も十分にあります。それまでの間は、サードパーティのツールを駆使してAV01形式を活用することが求められます。

まとめ

現時点で、After EffectsやAdobe Media EncoderはAV01形式での書き出しに対応していません。しかし、After EffectsでH.264やH.265で動画をエクスポートした後、FFmpegなどのツールを使用してAV01形式に変換することが可能です。AV01は今後さらに注目されるコーデックとなる可能性があり、Adobeが公式にサポートすることを期待して、現時点ではサードパーティツールを使って変換を行いましょう。

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