Microsoft Accessのレポートで、月ごとの収入累計と支出累計を基に残高を表示したい場合、計算式の設定方法を理解することが重要です。本記事では、レポートフッターに適切な計算式を設定し、各月の残高を表示する方法について解説します。
1. 残高の計算ロジック
残高は、収入累計 – 支出累計で計算できます。例えば、4月の残高は以下のようになります。
- 収入累計(4月) – 支出累計(4月)
- sum([4月]収入累計) – sum([4月]支出累計)
同様に、5月以降も累計値を引き算することで計算できます。
2. レポートフッターに計算式を追加する
レポートフッターで各月の残高を計算するには、以下の手順でテキストボックスを設定します。
① テキストボックスの追加
レポートフッターに新しいテキストボックスを追加し、名前をtxt残高4月
(例:4月用)に設定します。
② 残高の計算式を入力
各月の残高を計算するために、テキストボックスの「コントロールソース」に以下の計算式を入力します。
- 4月の残高:
=Sum([4月]収入累計) - Sum([4月]支出累計)
- 5月の残高:
=Sum([5月]収入累計) - Sum([5月]支出累計)
- 6月の残高:
=Sum([6月]収入累計) - Sum([6月]支出累計)
このように各月の累計値を引き算することで、正しい残高が表示されます。
3. レポート全体の設定
レポートで正しく計算されるように、以下のポイントに注意してください。
- 各月の収入累計と支出累計が適切に計算されているか確認する。
- 計算式の
Sum()
関数は、正しいフィールド名を指定する。 - レポートのビューを「プレビュー」にして、正しく計算されるかテストする。
4. まとめ
Accessのレポートで月ごとの残高を表示するには、収入累計と支出累計の差を計算することが重要です。レポートフッターに適切なテキストボックスを追加し、Sum([月])
を利用して計算することで、希望する結果を得ることができます。ぜひ、この方法を試してみてください。
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