マイクロビットで無線通信を使ったゲームを作る方法:LEDゲームの実装ガイド

プログラミング

マイクロビットを使った課題で、無線通信を使って2機のデバイスでゲームを作るというテーマについて考える際、どういったアプローチを取るべきか迷うことも多いでしょう。本記事では、マイクロビットを活用して、LEDを使ったゲームを作る方法をステップバイステップで解説します。具体的には、2つのマイクロビットを用いて、ボタンを押すたびにLEDが点灯していき、すべてのLEDが点灯したら負けというゲームの作成方法を説明します。

1. マイクロビットを使った無線通信の基本

まず最初に、マイクロビットを使って無線通信を行う方法について簡単に理解しておきましょう。マイクロビットには、無線通信を簡単に行うための「Bluetooth Low Energy (BLE)」が搭載されています。この機能を使うことで、2台のマイクロビットが直接データをやり取りできるようになります。

この無線通信を利用して、片方のマイクロビットでボタンを押すことで、もう片方のマイクロビットに信号を送信し、LEDを点灯させることが可能です。基本的な通信方法としては、`radio` モジュールを使用します。

2. ゲームの基本的な流れとアイデア

このゲームでは、2台のマイクロビットが対戦し、一方がボタンを押すことで相手のLEDが点灯していきます。ボタンは、`Aボタン` または `Bボタン` を押すことで入力され、相手のマイクロビットに信号が送信されます。ゲームの目的は、相手のLEDをすべて点灯させた時点で負けとなります。

実際の動作としては、ボタンを押すたびに、無線で相手のマイクロビットに通知を送り、そのマイクロビットのLEDを1つずつ点灯させます。具体的な流れを簡単に示すと、以下の通りです。

  • 1. プレイヤーがボタンを押す
  • 2. ボタン押下の信号が無線で送信される
  • 3. 受信側のマイクロビットがLEDを点灯させる
  • 4. LEDがすべて点灯すると、負けが決まる

3. コード例:無線通信とLED点灯の実装

次に、実際にマイクロビットのプログラムを作成するためのコード例を紹介します。以下のコードは、2台のマイクロビット間で無線通信を利用し、ボタンが押された際にLEDが点灯する仕組みを実現します。

送信側(ボタンを押す側)

let ledCount = 0;
input.onButtonPressed(Button.A, function () {
    radio.sendNumber(1);
});
input.onButtonPressed(Button.B, function () {
    radio.sendNumber(1);
});
radio.onReceivedNumber(function (receivedNumber: number) {
    if (receivedNumber == 1) {
        ledCount += 1;
        basic.showNumber(ledCount);
    }
});

受信側(LEDを点灯させる側)

let ledCount = 0;
radio.onReceivedNumber(function (receivedNumber: number) {
    if (receivedNumber == 1 && ledCount < 5) {
        ledCount += 1;
        basic.showIcon(IconNames.Happy);
    }
    if (ledCount == 5) {
        basic.showString("You Lose!");
    }
});

4. ゲームの進行と負けの判定

ゲームの進行に関して、最も重要なのはLEDがすべて点灯したかどうかを判断することです。上記のコードでは、`ledCount` という変数で点灯したLEDの数をカウントし、5つのLEDが点灯した時点で「負け」と表示しています。

このように、無線でデータを送受信しながらゲームを進めていくことができます。もちろん、ゲームのルールや内容に応じて、LEDの点灯数や負けの条件を変更することも可能です。

5. まとめと次のステップ

今回は、マイクロビットを使った無線通信を利用したゲームの作り方について解説しました。ボタンの押下によって無線通信を使って相手のLEDを点灯させ、すべて点灯すると負けが決まるゲームです。

このゲームのアイデアを元に、さらに複雑なルールや機能を追加していくことができます。例えば、タイマーを設定して制限時間内にLEDを点灯させなければならないルールを追加することもできます。ぜひ、自分なりにアレンジして、楽しいゲームを作ってみてください。

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