Excelのピボットテーブル機能を使用する際、データが単純なリスト表形式でないと機能しないと考えている方も多いかもしれません。実際には、リスト表形式以外のデータでもピボットテーブルを活用する方法があります。この記事では、ピボットテーブルの基本と、複雑なデータ構造でも利用できる方法を解説します。
ピボットテーブルの基本
ピボットテーブルは、Excelで大量のデータを簡単に集計・分析できる強力なツールです。リスト形式でデータが並んでいると、非常に簡単に集計できますが、必ずしもリスト表形式に限定されるわけではありません。
ピボットテーブルを使用するためのデータ構造
ピボットテーブルを作成するためには、基本的にデータをテーブル形式に整える必要があります。テーブル形式とは、各列にデータ項目(例えば「商品名」や「売上」など)が入っており、行ごとに個々のデータが並ぶ形式です。
ただし、リスト表形式以外でも、行列が整理されていればピボットテーブルを作成できます。例えば、複数の項目が交差する形式や、カテゴリごとに整理されたデータでも問題ありません。
リスト表形式以外でもピボットテーブルを活用する方法
ピボットテーブルをリスト表形式以外のデータで使用する方法は以下の通りです。
1. 複数シートのデータを統合
複数のシートに分かれているデータでも、Excelの「Power Query」機能を使えば統合し、ピボットテーブルを作成できます。これにより、リスト表形式でなくてもデータの集計が可能になります。
2. データベース形式のデータ
データベース形式(例えば、顧客情報や売上データ)であれば、ピボットテーブルに変換することで、複雑な条件での集計が可能です。こうしたデータでも、行と列に意味があればピボットテーブルを作成できます。
実例: ピボットテーブルを使った売上データの集計
例えば、以下のような売上データがあるとしましょう。
| 商品名 | 月 | 売上 |
|---|---|---|
| 商品A | 1月 | 150 |
| 商品B | 1月 | 200 |
| 商品A | 2月 | 180 |
| 商品B | 2月 | 220 |
このようなデータを使って、月ごとの売上合計を集計するピボットテーブルを作成することができます。月を行に、売上を値に設定し、商品を列に設定することで、簡単に集計できます。
まとめ
Excelのピボットテーブルは、リスト表形式のデータだけでなく、様々な形式のデータでも活用できます。データが整理されていれば、どんな形式でもピボットテーブルで集計・分析が可能です。複雑なデータでもPower Queryを使って統合することで、ピボットテーブルを効果的に活用できます。ぜひ、これらの方法を試して、ピボットテーブルの使い方を広げてみてください。


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