Illustratorで35枚もの写真を配置した際、ファイルサイズが大きくなり、保存できない問題が発生することがあります。画像の画質を変えずにファイルサイズを軽くする方法を解説します。
1. 画像のリンクを使用する
Illustratorに直接画像を埋め込むと、ファイルサイズが大きくなります。代わりに画像をリンクで配置することで、ファイルサイズを軽減できます。
手順: 画像を「リンク」で配置することで、ファイル内に画像データを含めず、外部の画像ファイルを参照する形にできます。これにより、ファイルサイズが格段に軽くなります。
2. 高解像度画像の解像度を下げる
高解像度の画像をそのまま使用すると、ファイルサイズが大きくなりがちです。使用する画像の解像度を下げることで、サイズを小さくできます。
手順: 画像を選択し、画像編集ソフト(例えばPhotoshop)で解像度を下げてから再度配置します。解像度を下げても、視覚的にあまり違いが感じられない場合があります。
3. 画像のフォーマットを変える
Illustratorでは、JPEGやPNGなどの形式の画像を使用できますが、PNGはファイルサイズが大きくなることがあります。JPEG形式に変換することで、ファイルサイズを小さくできます。
手順: 画像を「保存」または「エクスポート」する際にJPEG形式に変換し、保存します。特に写真の場合はJPEG形式が適しています。
4. 「効果」や「フィルター」の使用を最小限に
Illustratorで「効果」や「フィルター」を多用すると、ファイルサイズが増大します。これらの効果を最小限にして、できるだけベクターデータで作成することが推奨されます。
手順: 「効果」を適用する前に、必要な部分にのみ使用するようにし、使用後は「ラスタライズ」して画像データに変換することでファイルサイズを削減できます。
5. AIファイルとPDFファイルの保存方法の見直し
Illustratorでの作業後、AIファイルやPDFファイルに保存する際、ファイルオプションを見直すことも有効です。PDF保存時に「高品質印刷」設定を避け、軽量な設定に変更するとファイルサイズを減らせます。
手順: PDF保存時に「最適化された保存」を選択し、不要なメタデータやフォントを埋め込まずに、ファイルサイズを圧縮します。
まとめ
Illustratorで大量の画像を使うとファイルサイズが大きくなり、保存できなくなることがあります。画像のリンク使用、解像度の変更、画像フォーマットの変換など、いくつかの方法でファイルサイズを軽くし、保存できるようになります。これらの方法を活用して、スムーズに作業を進めましょう。

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