バッファロー製L2SWでのVLAN設定に関する疑問について解決するため、VLAN IDの設定やPVIDの理解を深めるための詳細な解説を行います。ここでは、特にポートに対するVLAN設定の挙動や、トランクリンクに関連するPVIDの設定方法について説明します。
VLAN設定におけるポート指定とUntaggedの設定について
まず、VLAN設定における「Untagged」とは、ポートにタグなしでVLAN IDを割り当てる設定です。通常、Untaggedポートに対しては、指定したVLAN IDが適用されることが期待されます。しかし、質問のように「UntaggedのポートにVLAN IDが設定されない」と感じた場合、実際にVLAN IDが適用されるのはポートの「PVID(Port VLAN ID)」設定を通じてです。つまり、Untaggedに指定されたポートでも、PVIDを設定しなければVLANが適用されません。
例えば、VLAN ID100を指定し、ポート1~4をUntaggedに設定した場合、ポート1~4にはPVIDを通じてVLAN100が適用されることになります。このように、VLAN設定におけるポートの挙動は、PVIDの設定に依存するため、注意が必要です。
トランクリンクにおけるPVID設定について
トランクリンクの設定についても、理解を深める必要があります。例えば、ポート1~4、5~8、9~12にそれぞれVLAN100、200、300を設定し、ポート25にVLAN100と200、ポート26にVLAN100、200、300を設定した場合、ポート25およびポート26のPVID設定について考えます。
説明書では、トランクリンクに設定されたポートのPVIDが1になっていると記載されていますが、これは通常のVLAN設定と異なり、デフォルトのPVIDが1となっている場合を示しています。実際には、VLANの割り当てやトラフィックの管理において、トランクリンクポートのPVIDを特定のVLAN IDに変更する必要がある場合があります。特に、複数のVLANを扱う場合、適切なPVID設定を行わなければ、トラフィックが適切にルーティングされない可能性があります。
まとめ
バッファロー製L2SWのVLAN設定では、Untaggedポートに対するVLAN IDの設定がPVIDを通じて行われ、トランクリンクポートのPVID設定が重要です。理解すべき点は、VLANの適用がPVID設定に依存していることと、トランクリンクのポートにはデフォルトのPVIDが1であることです。これらのポイントを理解することで、適切なVLAN設定が可能になります。


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