Illustratorで作成したオブジェクトをAfterEffectsで編集したい場合、そのオブジェクトの頂点をAfterEffects側でも直接編集する方法があります。デフォルトでは、IllustratorからAfterEffectsに読み込んだオブジェクトはレイヤー単位での編集が可能ですが、頂点単位での編集を行いたい場合、いくつかのステップを踏む必要があります。
IllustratorからAfterEffectsにオブジェクトを読み込む方法
Illustratorで作成したオブジェクトをAfterEffectsで編集するためには、まずIllustratorのファイルを正しくインポートする必要があります。以下の手順を試してみましょう。
- Illustratorファイルを保存:最初に、Illustratorで作成したオブジェクトを「.ai」形式で保存します。
- AfterEffectsでインポート:AfterEffectsを開き、[ファイル] → [インポート] → [ファイル]を選択して、保存した「.ai」ファイルをインポートします。
- レイヤーの設定:インポート時に、[コンポジション]と[レイヤーを維持]オプションを選択します。これにより、Illustratorの各オブジェクトがAfterEffects内で独立したレイヤーとして読み込まれます。
AfterEffectsで頂点を編集する方法
Illustratorからインポートされたオブジェクトの頂点を直接編集するには、以下の手順を試してみてください。
- シェイプレイヤーの利用:IllustratorのベクターオブジェクトをAfterEffectsで頂点単位で編集するためには、[シェイプレイヤー]を使用する必要があります。インポートしたレイヤーを右クリックして「シェイプに変換」を選択します。
- ペンツールで頂点を編集:シェイプレイヤーに変換した後、[ペンツール]を使用してオブジェクトの頂点を編集できます。これにより、Illustratorで作成したベクターオブジェクトの個々の頂点にモーションを付けたり、変形させたりすることが可能になります。
- エクスプレッションの活用:AfterEffectsのエクスプレッションを使用すると、より高度なモーションを頂点に適用できます。これにより、アニメーションの動きが細かく制御でき、複雑なアニメーションも簡単に作成できます。
注意点:IllustratorとAfterEffectsの互換性
IllustratorとAfterEffectsの間でオブジェクトをやり取りする際には、いくつかの注意点があります。
- ベクターデータの取り扱い:Illustratorで使用している一部のエフェクトやオプションがAfterEffectsにインポートされないことがあります。これらのエフェクトはAfterEffectsで再作成する必要があります。
- レイヤーの階層構造:AfterEffectsでオブジェクトを適切に操作するために、Illustratorでのレイヤー構造が重要です。複雑なオブジェクトや階層構造を持つファイルをインポートする場合は、レイヤー名やグループ化を整理しておくことをお勧めします。
まとめ
Illustratorで作成したオブジェクトの頂点をAfterEffectsで編集するには、Illustratorのファイルを「.ai」形式で保存し、AfterEffectsにインポートしてからシェイプレイヤーに変換することが基本です。その後、ペンツールを使用して頂点を編集し、モーションを付けることができます。これにより、Illustratorのベクターオブジェクトを高度にアニメーションさせることが可能になります。


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