Excelで並べ替え後に元の行番号を復元する方法

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Excelでデータを並べ替えた後、元の順番に戻すために行番号を振りたい場合、通常のROW関数では並べ替えた後に元の行番号を保持することができません。この記事では、並べ替えた後でも元の行番号を復元できる方法を解説します。

ROW関数の問題点とその解決方法

ROW関数を使用すると、並べ替え後の新しい行番号が表示されます。つまり、並べ替えた状態の行番号が基準となってしまい、元の並びに戻すことができません。この問題を解決するためには、並べ替える前に元の順番を保存しておく必要があります。

解決策として、並べ替え前に「元の行番号」を新たに追加する方法があります。この方法であれば、並べ替えた後でも元の行番号を基準にしてデータを管理できます。

並べ替え前に元の行番号を保存する方法

まず、元の行番号を保存するために、新しい列を挿入します。例えば、A列にデータがあり、B列を「元の行番号」として使用します。

  • B2セルに以下の数式を入力します:
    =ROW()
  • これをB列全体にコピーします。この数式により、元の行番号がB列に記録されます。
  • 次に、データを並べ替えた後、並べ替え前の元の行番号(B列)を基準に並べ替えを行います。

これにより、並べ替え後でもB列を使用して元の並びに戻すことができるようになります。

VLOOKUP関数を使って元の順番にデータを戻す

元の行番号を保存した後、VLOOKUP関数を使用してデータを元の順番に戻すことができます。例えば、C列に並べ替えたデータがあるとします。

次に、D列に元の順番を戻すための数式を追加します。

  • D2セルに以下の数式を入力します:
    =VLOOKUP(B2, A$2:C$32, 2, FALSE)

この数式により、元の行番号を基にしてC列のデータを再配置することができます。

行番号を手動で入力せずに自動化する方法

行番号を手動で入力するのは面倒な作業ですが、Excelの自動化機能を使用すれば、この作業を簡単に行えます。例えば、並べ替え前に元の行番号を自動で付与するために、VBA(Visual Basic for Applications)を使用する方法があります。

VBAを使用することで、Excelでの操作を自動化し、行番号の付与やデータの並べ替えが簡単に行えるようになります。VBAを使用する場合、コードを作成し、ボタンを押すだけで行番号が自動で振られる仕組みを作ることができます。

まとめ

Excelで並べ替え後に元の行番号を復元するためには、ROW関数を使用する代わりに、並べ替え前に「元の行番号」を新しい列に保存しておくことが重要です。これにより、並べ替え後でも元の並び順を復元でき、効率的に作業を進めることができます。また、VLOOKUP関数やVBAを活用することで、作業の自動化が可能となり、さらに便利に作業を進めることができます。

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