Palo Altoアラートの理解と設定方法: Inbound/Outboundの違いとその対処法

サーバ管理、保守

Palo Altoのアラートは、環境構築やアップデート作業などで発生することが多く、その原因や意味を正しく理解することが重要です。この記事では、Palo Altoのアラートに関する基本的な理解を深め、実際にどのように設定や対処を行えば良いかを解説します。

1. Palo Altoアラート発生の前提

Palo Altoのアラートは、主にネットワーク側で発生した不正なアクセスや異常を検知するものです。特に、HTTPSなどの暗号化通信では、Palo Altoにはアラート名、脅威度、宛先IP、通信方向(Inbound/Outbound)程度の情報しか表示されません。このため、暗号化された通信内容を解析することができないことから、アラート内容が限られることがあります。

2. InboundとOutboundの違い

アラートで表示される「Inbound」と「Outbound」は、通信の実際の方向を示すものではなく、シグネチャで定義された「攻撃や不正の想定方向」に基づいています。例えば、作業端末からサーバへ行われる通常の作業(pipインストールなど)でも、サーバ関連のシグネチャにマッチすれば、Inboundとして検知されます。Outboundアラートは、端末が外部にアクセスした場合に発生することが多く、Office更新やGhostscript更新などで見られます。

3. 作業端末とPalo Altoの関係

作業端末からの通信がPalo Altoで検知される仕組みについても理解が必要です。作業端末 → プロキシサーバ → インターネット → Paloという通信経路で、作業端末からの作業でもサーバ関連のアラートが発生する場合があります。このため、作業端末起因のアラートがInboundとして検知されることがあります。

この理解により、作業端末からの作業がサーバ関連のアラートに影響を与えることがわかります。

4. 環境構築やアップデート作業との関連

サーバの構築やソフトウェアのアップデート作業中に、外部通信を伴うアラートが発生することがあります。例えば、IIS、Tomcat、PHP、ASP.NETなどのサービスを構築・更新する際に外部との通信が発生し、アラートとしてPalo Altoに検知されます。作業端末からの通信(pip install、git clone、brew installなど)でサーバが外部と通信する場合にアラートが発生するのです。

5. まとめと対策

Palo Altoのアラートは、主に環境構築やアップデート作業が原因で発生することが多いです。Inbound/Outboundのアラートはシグネチャによって定義されており、実際の通信方向を反映していないことがあります。作業端末からの作業でもサーバ関連のアラートが発生する可能性があるため、アラート内容の理解と適切な対策が重要です。アラートの整合性を確認し、原因を特定することで、無駄なアラートを減らし、効果的な監視を行うことができます。

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