ベクターワークスを使用している際に、シートレイヤーでビューポートレイヤーを操作することで、シンボルの色を黒線に変更することができますが、シンボル以外の図面が色付きのままで表示されることがあります。この記事では、シンボル以外の図面を白黒で表示する方法を詳しく解説します。
ベクターワークスでの図面の色設定について
ベクターワークスでは、図面の色設定が複雑に管理されており、シンボルや図面オブジェクトが個別に色設定されています。ビューポートでの表示/非表示設定は、シンボルの色には影響を与えますが、他の図形オブジェクトに対しては異なる設定が適用されることがあります。これにより、シンボルだけが黒線で表示され、その他の図形が色付きのままで残ることが起こります。
まずは、ベクターワークスの基本的な色管理の方法を理解することが重要です。色設定は「レイヤー」や「クラス」によって異なる場合があるため、これらをうまく管理することで問題を解決できます。
ビューポート設定の確認と調整方法
シートレイヤーでビューポートの表示設定を変更しても、シンボル以外の図形が変わらない原因の一つは、ビューポート内で適用される「レンダリング設定」にあります。レンダリング設定を「白黒」にすることで、シンボル以外の図面も黒線で表示されるようになります。
まずは、ビューポートの設定画面にアクセスし、「レンダリング」オプションを確認しましょう。「カラー」オプションをオフにして「白黒」表示に変更することで、図面全体が白黒に統一されるはずです。
図面のクラス設定を確認する
図面オブジェクトが色付きで表示され続ける場合は、図面に適用されている「クラス設定」が原因となっている可能性があります。クラス設定では、各オブジェクトの表示色を個別に設定できるため、特定のオブジェクトだけが色付きで表示されることがあります。
クラス設定を変更するには、クラスの設定メニューを開き、各オブジェクトの色設定を「黒」に変更します。この操作を行うことで、図面全体が白黒で表示されるようになります。
レイヤー設定の確認と調整
また、レイヤー設定も色に影響を与える要因の一つです。レイヤーごとに個別の色設定が可能であり、シートレイヤーの「ビューポート表示設定」を変更しても、レイヤーごとに色が設定されている場合、その設定が引き継がれることがあります。
レイヤー設定を見直し、必要に応じてレイヤーごとの色設定を「白黒」に変更することで、すべてのオブジェクトが希望通りに白黒で表示されるようになります。
オブジェクトの個別設定を確認
場合によっては、特定のオブジェクトに個別の色設定がされていることもあります。この場合、個別にオブジェクトを選択し、プロパティバーやオブジェクト情報を確認して、色設定を「黒」に変更することができます。
この方法を使用すれば、シンボル以外の図形も含めてすべてのオブジェクトを白黒で統一することができます。
まとめ
ベクターワークスでシンボル以外の図面を白黒表示するためには、ビューポート設定、クラス設定、レイヤー設定、個別オブジェクト設定を確認・調整することが重要です。これらの設定を適切に調整することで、希望通りの表示が実現できるでしょう。
色設定をしっかり管理することで、図面全体が白黒で統一され、作業効率も向上します。各設定の確認方法と調整方法を覚えて、ベクターワークスでの作業をスムーズに進めましょう。
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