BlenderでUV展開を行う際、シームごとにまとめて移動させる方法について解説します。特定のシームに沿って頂点を選択し、移動させたい場合に困ることが多いですが、正しい手順を踏むことで効率よく作業を進められます。
1. シームとは?
シームとは、3Dオブジェクトを2DのUVマップに展開するために設定する切れ目のことです。これにより、メッシュの各部分が2Dで表現され、テクスチャを適切に貼り付けることができます。シームごとに頂点を移動させることができれば、UVの調整や編集が格段に楽になります。
2. シームごとの頂点選択方法
Blenderでシームごとに頂点を移動させるためには、まずシームを選択する必要があります。以下の手順でシームを選択し、その後移動させることができます。
- 1. エディットモードに入る:オブジェクトを選択し、「Tab」キーでエディットモードに切り替えます。
- 2. シームを選択:「Ctrl + E」でエッジメニューを表示し、「Select Seams」を選択します。これでシームを選択できます。
- 3. シームごとに頂点を移動:シームに沿って選択された頂点を「G」キーで移動させます。
3. シーム選択後の移動がうまくいかない場合の対策
質問者のように「頂点しか選択されない」という場合、考えられる原因としては、シームの選択方法やモード設定が正しくない可能性があります。以下の点を確認してみましょう。
- 「頂点選択モード」を確認:シームを選択しても、頂点選択モードでないと頂点のみが選択されます。「1」キーで頂点選択モードに切り替え、再度シームを選んでみましょう。
- 「シーム選択」を正確に行う:シーム選択後にエッジが選択されていない場合、「Ctrl + E」から「Select Seams」を選んでも無効になることがあります。この場合、エッジ選択モードに切り替えてからシームを選び直します。
4. シームをまとめて移動させるヒント
Blenderではシームごとにまとめて移動させるために、いくつかの便利なツールやショートカットがあります。
- 「L」キーでリンク選択:シーム選択後、「L」キーでリンクされた頂点を一度に選択し、移動させることができます。
- 「Alt + L」キーでシームに沿った選択:シーム沿いに連なる頂点を選択し、まとめて移動できます。
5. まとめ
Blenderでシームごとに頂点をまとめて移動させる方法は、正しい選択モードとショートカットを使うことでスムーズに行うことができます。エディットモードや選択モードを確認し、シームを選択した状態で頂点を移動させることがポイントです。これで効率的にUV展開の調整を行えるようになります。

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