GA-H81M-D3Vマザーボードにおいて、i7-4790KへのCPU換装を検討している方へ、BIOSアップデートの方法と注意点を解説します。特に、@BIOSやQ-Flashを使用した際のエラーやトラブルシューティングについても触れます。
1. GA-H81M-D3Vマザーボードの仕様と対応CPU
GA-H81M-D3Vは、Intelの第4世代Coreプロセッサ(Haswell)に対応したH81チップセット搭載のマザーボードです。i7-4790Kは第4世代のHaswell Refreshに属し、Kシリーズのためオーバークロックに対応していますが、H81チップセットではオーバークロック機能はサポートされていません。
2. BIOSアップデートの必要性
i7-4790Kを使用するためには、対応するBIOSバージョンへのアップデートが必要です。GA-H81M-D3Vの最新BIOSはF5であり、これによりi7-4790Kのサポートが追加されています。Gigabyte公式サイトから最新BIOSをダウンロードしてください。
3. BIOSアップデート方法
GA-H81M-D3Vでは、以下の2つの方法でBIOSのアップデートが可能です。
- Q-Flashを使用する方法:
- USBメモリをFAT32でフォーマットし、ダウンロードしたBIOSファイル(例:GA-H81M-D3V.F5)をルートディレクトリに配置します。
- PCを再起動し、POST中に
Endキーを押してQ-Flashユーティリティを起動します。 - 「Update BIOS From Drive」を選択し、USBメモリからBIOSファイルを選択してアップデートを実行します。
- @BIOSを使用する方法:
- Windows環境で@BIOSをインストールします。
- ソフトウェアを起動し、インターネット経由で最新BIOSを検索し、ダウンロードして適用します。
4. よくあるエラーとその対処法
BIOSアップデート中に以下のようなエラーが発生することがあります。
- 「UEFIパーツナンバーが間違っています」エラー:
このエラーは、マザーボードのモデルやリビジョン番号が正しくない場合に発生します。Redditの事例では、シリアル番号をGigabyteの公式サイトで確認し、正しいリビジョンのBIOSをダウンロードすることで解決した報告があります。
- Q-Flashで「ドライブが見つかりません」エラー:
USBメモリがFAT32でフォーマットされていない場合や、USBポートの不具合が原因であることがあります。別のUSBポートやUSBメモリを試すことで解決することがあります。
5. BIOSアップデート後の注意点
BIOSアップデート後は、以下の点に注意してください。
- BIOS設定のリセット:
アップデート後に「Load Optimized Defaults」を選択して、BIOS設定を初期化することをおすすめします。
- CPUの取り付け確認:
新しいCPUを取り付けた際は、ピンの曲がりやソケットへの正しい取り付けを確認してください。
- 動作確認:
PCの起動後、BIOS画面で新しいCPUが正しく認識されているか確認し、問題がないかチェックしてください。
まとめ
GA-H81M-D3Vマザーボードでi7-4790Kへの換装を行う際は、対応するBIOSバージョンへのアップデートが必要です。Q-Flashや@BIOSを使用してアップデートを行い、エラーが発生した場合はリビジョン番号の確認やUSBポートの変更などを試みてください。アップデート後は、BIOS設定のリセットやCPUの取り付け確認を行い、PCの安定動作を確認してください。


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