UnityでBoxColliderのワールド空間でのサイズを計算する方法

Unityにおいて、子オブジェクトがスケーリングや回転を含む場合、BoxColliderのサイズをワールド空間で正確に計算することは重要ですが、少し難しい場合もあります。この記事では、BoxColliderのサイズを計算するための方法について解説します。

1. BoxColliderのサイズ計算の重要性
2. UnityのTransformコンポーネントとBoxColliderの関係
3. ワールド空間でのBoxColliderサイズ計算方法
4. まとめ

1. BoxColliderのサイズ計算の重要性

ゲーム開発において、オブジェクトのコリジョン（衝突判定）を正確に行うことは非常に重要です。特に、親子関係があり、スケーリングや回転が適用されているオブジェクトのコリジョンを正確に把握することは、ゲームの動作に影響を与える可能性があります。

2. UnityのTransformコンポーネントとBoxColliderの関係

Unityでは、オブジェクトのTransformコンポーネントを使用して位置、回転、スケールを管理します。これらの変換が子オブジェクトにも影響を与えるため、親オブジェクトでスケーリングや回転が行われた場合、その影響を受けた子オブジェクトのBoxColliderのサイズを計算することが重要です。

3. ワールド空間でのBoxColliderサイズ計算方法

BoxColliderのワールド空間でのサイズを計算する方法として、`lossyScale`を使用する方法が考えられます。しかし、`lossyScale`が完全に期待通りに機能しない場合があります。この場合、`Collider.bounds`を使用して、ワールド空間でのコリジョンの境界を取得し、サイズを計算することができます。

using UnityEngine;

void Start() {
    BoxCollider boxCollider = GetComponent();
    Vector3 worldScale = transform.lossyScale;
    Vector3 sizeInWorld = new Vector3(
        boxCollider.size.x * worldScale.x,
        boxCollider.size.y * worldScale.y,
        boxCollider.size.z * worldScale.z
    );
    Debug.Log("BoxCollider World Size: " + sizeInWorld);
}

上記のコードでは、`transform.lossyScale`を使って親オブジェクトのスケールを取得し、BoxColliderのローカルサイズに掛け算しています。これにより、ワールド空間でのサイズを計算できます。