Microsoft Formsで収集した4点法リッカートスケールの回答を、Excelで分かりやすく可視化する方法を紹介します。特に、「強く当てはまる」「やや当てはまる」「あまり当てはまらない」「全く当てはまらない」といった回答をどのようにグラフ化すればよいのか、Excelで実現する方法を解説します。
1. 4点法リッカートスケールを使ったグラフの種類
リッカートスケールの回答を可視化する場合、適切なグラフ形式を選ぶことが重要です。Excelで作成する場合、よく使われるのは「積み上げ横棒グラフ」や「バイポーラグラフ（左右にシフトする棒グラフ）」です。
これらのグラフは、リッカートスケールの各回答に対して、どの方向に偏っているか（左側は肯定的、右側は否定的）を直感的に視覚化できます。
2. Excelでリッカートスケールの回答を可視化する手順
Excelでリッカートスケールのデータを可視化するためには、まずFormsからダウンロードしたデータを整理します。
- **ステップ1**: Google FormsやMicrosoft Formsで収集したデータをExcelにダウンロードします。
- **ステップ2**: データを整理し、リッカートスケールの各回答（例えば「強く当てはまる」「やや当てはまる」など）を数値（2, 1, -1, -2など）に置き換えます。
- **ステップ3**: 回答の数を集計し、リッカートスケールに対応する数値ごとに集計します。
- **ステップ4**: 集計結果を基に、Excelで「積み上げ横棒グラフ」や「バイポーラグラフ」を作成します。
このようにデータを整理した後にグラフを作成することで、リッカートスケールの回答傾向が明確に視覚化できます。
3. 集計データの前処理方法
Formsからダウンロードした生データでは、リッカートスケールの回答が文字列として表示されていることがあります。これをExcelで使いやすい数値に置き換える必要があります。
例えば、「強く当てはまる」を2、「やや当てはまる」を1、「あまり当てはまらない」を-1、「全く当てはまらない」を-2に置き換えます。これを行うためには、Excelの「置換」機能を使用するか、IF関数を使って自動的に置き換える方法が便利です。
4. バイポーラグラフ（左右にシフトする棒グラフ）の作成方法
リッカートスケールの結果を左右にシフトする棒グラフとして表示するためには、「積み上げ横棒グラフ」を利用します。まず、集計したデータを用いて次の手順で作成します。
- **ステップ1**: 集計したデータをExcelで表形式に整理します。
- **ステップ2**: 横棒グラフを選択し、データ範囲を設定します。
- **ステップ3**: グラフの各項目（例えば、「強く当てはまる」や「やや当てはまる」など）に色を付け、グラフを視覚的に区別できるようにします。
- **ステップ4**: グラフの軸を設定し、左側に肯定的な回答、右側に否定的な回答が表示されるように調整します。
この方法で、リッカートスケールの回答傾向を明確にグラフとして表示できます。
5. より簡単な集計方法とグラフ作成
Excelにはテンプレート機能があり、簡単に集計やグラフ作成ができるものもあります。リッカートスケール用のテンプレートを使用すると、手動で設定する手間が省け、より効率的にグラフを作成できます。
また、ピボットテーブルを使って集計を行い、その結果を基に自動的にグラフを作成する方法もあります。この方法を使えば、集計作業がさらに効率化されます。
まとめ
Excelで4点法リッカートスケールの回答を可視化するためには、まずデータを数値に置き換え、集計してから適切なグラフを作成することが大切です。バイポーラグラフ（左右にシフトする棒グラフ）を使うことで、リッカートスケールの回答傾向を視覚的にわかりやすく表示できます。これにより、アンケート結果を直感的に理解しやすくすることができます。
コメント