Premiere Proでモーショングラフィックステンプレート(MOGRT)を使用して動画編集を行った際、書き出し後にMOGRTトラックが非表示になる問題に直面することがあります。この記事では、この問題の原因と解決方法を詳しく解説し、スムーズな書き出しを行うためのヒントを紹介します。
MOGRTトラックが非表示になる原因
Premiere ProでMOGRTを使用している際、書き出し時にトラックが非表示になったり、オフラインとして処理されることがあります。この問題は主に以下の原因で発生することがあります。
- **MOGRTファイルの読み込みエラー**: 一部のMOGRTファイルが正しく読み込まれない場合、書き出し時に非表示になることがあります。
- **レンダリングの問題**: レンダリング後に再度書き出しを行っても問題が解決しない場合、プロジェクトの設定やメディアの互換性に問題がある可能性があります。
- **GPUの設定**: GPUを使用した書き出し設定が不安定である場合、トラックが正しく書き出されないことがあります。
レンダリングの確認と修正方法
まず、レンダリングを行ってから書き出しを試みることが重要です。もしレンダリング後も問題が続く場合、以下の手順を試してみましょう。
- **レンダリング設定を確認**: メニューの「Sequence」>「Render In to Out」で、全てのクリップが正しくレンダリングされていることを確認します。
- **レンダリングされた部分を確認**: レンダリング後、再度書き出しを試みる前に、MOGRTファイルが正しくレンダリングされているか確認します。
- **新しいプロジェクトを作成**: プロジェクトの設定に問題がある場合、新しいプロジェクトで再度MOGRTファイルを読み込んで試してみるのも一つの方法です。
書き出し設定の見直し
メディアエンコーダーでの書き出し設定を確認することも重要です。特にH.264設定で書き出しを行う場合、次の点をチェックしてください。
- **書き出しの形式**: H.264形式での書き出しは広く使われますが、場合によっては他の形式(例えばProResやDNxHD)を試すことで問題が解決することもあります。
- **GPU設定**: GPUによるハードウェアエンコード設定が不安定な場合、CPUエンコードに切り替えて試してみると、書き出しの問題が解決することがあります。
- **メディアエンコーダーの再インストール**: メディアエンコーダーのバージョンに問題がある場合、再インストールを行うことで不具合が改善されることがあります。
MOGRTの再インポートと互換性の確認
MOGRTテンプレートに問題がある場合、テンプレートファイル自体を再インポートすることが有効です。以下の手順で再インポートを試みてください。
- **MOGRTファイルを削除**: まず、問題が発生しているMOGRTファイルをタイムラインから削除します。
- **再インポート**: 新たにMOGRTテンプレートをインポートし、再度プロジェクトに適用してみます。
- **互換性チェック**: 使用しているMOGRTが現在のPremiere Proのバージョンと互換性があるかを確認してください。
まとめ
Premiere ProでMOGRTテンプレートを使用した際にトラックが非表示になったり、オフラインで処理される問題は、レンダリング設定や書き出し設定、MOGRTファイルの互換性に起因していることがあります。これらの設定を確認し、必要に応じて再インポートや形式の変更を行うことで、問題を解決することができます。
また、GPUの設定やメディアエンコーダーの再インストールも効果的な対策となる場合があります。これらの方法を試し、スムーズに書き出しができるようにしましょう。


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