CrystalDiskInfoを使用していると、ハードディスクやSSDの健康状態を簡単に確認できます。しかし、OSの変更(例えば、Windows 10からWindows 11に移行)後に「代替え処理済のセクタ数」や「生の値」が変わることがあります。この問題について、どのような理由が考えられるのか、そしてその対処法について解説します。
「代替え処理済のセクタ数」とは?
「代替え処理済のセクタ数」は、ハードディスクやSSDにおける不良セクタを表す指標です。この値が増加すると、ディスクに物理的な問題があることを示唆しており、データの読み書きに不具合が生じる可能性があります。特に重要なのは、この数値が「代替え処理済」とされている場合、ディスク内の不良セクタが別の正常なセクタに置き換えられたことを意味します。
通常、この数値が高い場合は、ハードディスクの寿命が近づいている可能性があるため、バックアップを取って早めに交換を検討することが推奨されます。
Windows 10からWindows 11に移行後の「生の値」の変化
Windows 10からWindows 11にアップグレードした際、「生の値」が変わったという問題について説明します。通常、CrystalDiskInfoはハードディスクやSSDの詳細な情報を表示しますが、OSのアップグレードやドライバの変更により、ツールが取得する情報が変わることがあります。この場合、表示されていた「代替え処理済のセクタ数」や「生の値」が0になったり、異常値が消えることがあり、これは新しいOSやソフトウェアによる影響で、データの取得方法が変わったことが原因です。
また、CrystalDiskInfo自体のバージョンが新しくなることでも、情報の取得方法や表示方法が改善されることがあり、これが「生の値」のリセットや変動に関係していることがあります。
ソフトウェアのバージョンによる影響
CrystalDiskInfoなどのディスク管理ツールは、ソフトウェアのバージョンによっても挙動が異なる場合があります。新しいバージョンでは、ハードディスクやSSDの情報をより正確に取得できるようになったり、逆に一部の情報を表示しなくなることもあります。そのため、Windows 11にアップグレード後に「生の値」が0に戻った場合、使用しているCrystalDiskInfoのバージョンが最新であるか確認し、必要であればアップデートを行ってみてください。
バージョンを最新に保つことにより、より正確な健康状態の監視が可能になります。
解決策と今後の対応
もし「代替え処理済のセクタ数」が大きく増加している場合や、ハードディスクやSSDの健康状態に不安を感じる場合は、次のステップを試みましょう。
- ハードディスクやSSDの状態を定期的にチェックし、バックアップを取る。
- CrystalDiskInfoのバージョンを最新にアップデートする。
- ハードディスクの「不良セクタ」が多くなってきた場合は、早めに交換を検討する。
- OSやドライバのアップグレード後にディスクの情報が変わった場合、表示が正常でない可能性があるため、他のツールで確認する。
まとめ
Windows 10からWindows 11にアップグレード後、CrystalDiskInfoで「代替え処理済のセクタ数」や「生の値」が変更されることは、ソフトウェアの更新や情報取得方法の変更が原因です。もしディスクの健康状態に問題がある場合、バックアップを取ることを最優先にし、必要に応じてハードディスクやSSDの交換を検討することが大切です。


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