Accessのフォームでバーコード情報を入力している際に、フォーカスが関係のない場所に移動してしまう問題が発生することがあります。このような場合にVisual Basicの画面が開いたり、別のフォームが開かれることを防ぐ方法について解説します。
バーコード入力時のフォーカス問題
バーコードリーダーを使用する際、フォーム内のテキストボックスにフォーカスを合わせて入力することが理想ですが、フォーム外でバーコードが読み込まれると予期せぬ動作が起こることがあります。特に、フォーム外でバーコードを読み込んだときにVisual Basic画面が開いたり、別のフォームが表示されることがあります。
これは、フォーカスが移動していることが原因で、意図しない場所でバーコード入力を受け付けてしまうために発生する問題です。これを回避するためには、適切にフォーカス制御を行う必要があります。
バーコードリーダー入力時のフォーカス制御
フォーム内でバーコードを入力する際に、他の場所でバーコードが読み込まれないようにするためには、フォーカスが必ずフォーム内の適切なテキストボックスにあることを確認することが重要です。
例えば、バーコード情報を入力するテキストボックスにフォーカスがない場合、`SetFocus`メソッドを使用して明示的にテキストボックスにフォーカスを移動させることができます。以下のようなVBAコードをフォームの`OnOpen`イベントなどに設定して、フォームが開かれるときにフォーカスを指定することができます。
Me!テキストボックス名.SetFocus
これにより、バーコードリーダーがテキストボックスに入力されるようにし、他の部分で入力を受け付けないように制御できます。
フォーム外でのバーコード無効化
フォーム外でバーコードが読み込まれても無効にする方法として、バーコード入力用の専用フォームを作成することが効果的です。この専用フォームは、バーコードを正しく読み取るために必要な最小限の要素を備え、他の場所でバーコードが無効化されるように設定できます。
フォーム外でバーコードを無効化するために、フォームを開く際に`AllowEdits`プロパティを`False`に設定することで、フォームが外部からの入力を受け付けないように制限できます。
予期せぬフォームやウィンドウの表示を防ぐ
バーコード入力時に予期せぬフォームやウィンドウが表示される原因は、フォームが意図せず切り替わることが多いため、フォームの制御を強化する必要があります。バーコードリーダーが入力したデータが無効であったり、無関係なフォームが開かないように、`Cancel`プロパティや`DoCmd`メソッドを活用して不要な動作を防ぐことができます。
例えば、`DoCmd.OpenForm`を使用して、適切なフォームを開く前に、他のフォームが既に開いていないかをチェックすることができます。これにより、誤って別のフォームが開かないように制御できます。
まとめ
Accessのフォームでバーコード入力時にフォーカスが関係ない場所に移動することによって発生する誤動作を防ぐためには、フォーム内でのフォーカス管理が重要です。また、フォーム外でバーコード入力を無効化するために、専用のフォームを作成するなどの対策が有効です。適切なVBAコードやプロパティ設定を活用して、バーコード入力時の問題を解決することができます。
コメント