strongSwanを使用してAlmaLinux 10でIKEv2 MS-CHAPv2 VPNサーバを設定しているが、Windows 11で接続ができず、Rasmanエラーコード13801が表示される問題に直面しているユーザーのために、解決策を提供します。この問題を解決するために試すべき設定やアプローチを詳細に解説します。
1. エラーコード13801の原因と概要
エラーコード13801「IKE認証資格情報は受け付けられません」というエラーは、主にVPNサーバとの認証方式に関連する問題で発生します。このエラーが表示される原因としては、暗号化設定や認証設定に不整合がある場合が多く、Windows 11クライアントがstrongSwanサーバとの通信を適切に行えないことが考えられます。
2. strongSwanの設定確認
まず、VPNサーバ(strongSwan)の設定ファイル(swanctl.conf)を確認しましょう。以下の設定が正しく行われていることを確認してください。
- 暗号化プロポーザルが「aes256-sha256-modp2048」のように強力な設定になっているか。
- 「eap-mschapv2」の設定が正しく行われているか。
- 「send_cert = always」で証明書が送信される設定になっているか。
- 「dpd_delay = 30s」など、接続維持のための設定が適切に行われているか。
3. Windows 11のVPNクライアント設定
Windows 11標準のVPNクライアントは、strongSwanのような高度なVPNサーバと互換性に問題がある場合があります。VPN設定を行う際には、以下を確認してください。
- WindowsのVPN設定で、「IKEv2」および「MS-CHAPv2」を正しく設定。
- 「証明書のインポート」オプションが適切に設定されているか。
- プロファイル設定で、VPNの「認証」を手動で設定する必要がある場合もあります。
4. 他の診断方法
それでも問題が解決しない場合は、以下の手順で問題をさらに絞り込むことができます。
- サーバ側のログ(/var/log/strongswan.log)を確認して、通信エラーや認証エラーの詳細を調べる。
- Windows 11でのVPN接続時に表示される詳細なエラーメッセージを確認。
- サーバ側でのポートやファイアウォール設定を再確認。
5. まとめ
Windows 11でのstrongSwan IKEv2 MS-CHAPv2接続エラー13801を解決するためには、暗号化設定、認証設定、およびVPNクライアントの設定を細かく確認することが重要です。また、強化されたセキュリティ設定やサーバのログを利用して問題を診断することで、迅速に解決策を見つけることができます。


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