SESエンジニアとして運用保守の仕事に従事しながら、将来的に設計構築や業務アプリ開発に携わりたいという気持ちは多くのエンジニアが抱くものです。しかし、現在の職務での経験がそれに繋がるのか不安を感じることも少なくありません。ここでは、SESエンジニアとしてのキャリアアップとステップアップの方法を考え、どのようにして自分の希望する仕事へ進むべきかについて解説します。
SESエンジニアとしてのステップアップを目指す
SES(システムエンジニアリングサービス)業界で働くエンジニアは、まず運用保守から始めることが一般的です。この段階では、システムの運用や障害対応が中心となり、設計構築や開発の経験が積みにくいと感じるかもしれません。しかし、運用保守の業務は、システム全体を理解するための基盤作りに役立ちます。
運用保守業務で得られる知識やスキルを、次のステップにどう活かすかがポイントです。たとえば、運用で得た経験をもとに、設計や開発に関わるチャンスを増やしていくことが可能です。重要なのは、現職で得られるスキルを活かしつつ、自分の成長を意識的に促すことです。
実務経験と資格の活用
運用保守の経験だけでは、設計や開発に必要なスキルを積むのは難しいと感じるかもしれません。そこで、IPAの高度資格などを取得していることは大きな強みになりますが、実務での設計や開発の経験が不足していると感じる場合、次のステップとしてどのような方法が有効でしょうか。
実務経験を積むためには、まずは自分から設計や開発に関わる案件に積極的に参加することが必要です。会社内で異動を希望する、あるいは自社のプロジェクトに参加する機会を作ることがカギとなります。また、資格や自己学習を通じて、技術面での知識を深めることも有効です。
業務アプリ開発への道
業務アプリケーションの開発に携わるためには、システム開発に必要な知識とスキルを習得することが重要です。特に、JavaやPythonなどのプログラミング言語や、データベース設計、フレームワークの使用経験が求められます。
未経験者でも業務アプリ開発に挑戦するためには、まず小さなアプリケーションを個人で作成してみることが有効です。自分で作成したアプリケーションは、ポートフォリオとして面接時に提示できるため、キャリアアップに繋がります。また、社内での新しい開発プロジェクトに参加することも積極的に検討しましょう。
ステップアップのためのキャリア計画
今後のキャリアをどう進めるかに不安を感じることは自然なことです。キャリアアップのためには、具体的な目標を設定し、その目標に向けて一貫した努力を続けることが大切です。
例えば、まずはシステム設計に関わる経験を得るために、設計書の作成やコードレビュー、設計ミーティングに参加することから始めましょう。さらに、業務アプリ開発に必要なスキルを身につけるために、自習や外部セミナー、オンライン学習を通じてスキルを強化することが求められます。
まとめ
SESエンジニアとしてのキャリアをステップアップさせ、設計構築や業務アプリ開発に進むためには、現職の運用保守の経験を活かしつつ、積極的に新しい技術や知識を学ぶことが重要です。資格取得や自己学習を続けながら、実務での経験を積み重ね、次のステップに進むための準備を整えることが成功への鍵となります。
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