DaVinci Resolveで映像の倍速を変更しようとした際に、音声が正常に適用されないことがあります。特に、音声1と音声2を含むクリップを倍速変更したい場合、音声2がうまく変更されないことがあるため、今回はその問題とその解決方法について解説します。
1. DaVinci Resolveの速度変更の基本操作
DaVinci Resolveで速度を変更するには、まず編集タイムラインで対象となるクリップ(映像と音声)を選択し、インスペクタで速度を調整します。通常、映像と音声の速度は連動しますが、場合によっては音声が正しく変更されないことがあります。速度の変更を行うには、以下の手順を試してください。
- 1. クリップを選択
- 2. インスペクタで「速度変更」オプションを見つけ、希望の速度(例えば200%)を設定
- 3. 音声と映像をまとめて選択し、適用
上記の手順で映像と音声の速度が正常に変更されるはずです。
2. 音声2がうまく倍速されない原因
音声2が倍速されない原因として考えられるのは、音声2が「クリップ型」の状態で編集されていることです。音声2のクリップが途中でカットされている場合、その音声クリップが独立していることがあります。この場合、音声と映像が別々に処理され、インスペクタで音声の速度を変更しても反映されないことがあります。
そのため、音声クリップがカットされている場合には、まずそのクリップを結合するか、1つのクリップとして再構築してから速度変更を試みてください。
3. 音声1と音声2のリンク状態を確認する
音声1と音声2がリンクされていない場合、倍速変更の際にそれぞれ別々に処理されてしまうことがあります。音声と映像、音声同士がリンクされているか確認することが重要です。リンクされていない場合、次の手順でリンクを行うことができます。
- 1. タイムラインで音声1と音声2を選択
- 2. 右クリックして「リンク」を選択
- 3. その後、音声と映像の両方をまとめて変更
リンクを適切に設定することで、音声1と音声2を一度に倍速変更できるようになります。
4. クリップ型マークが消える問題の対処法
音声2の「クリップ型」のマークが消えることがある場合、その原因としてはタイムラインでの編集(カットや移動)が影響している可能性があります。音声のクリップ型が消えると、別々に扱われるようになり、倍速変更が適切に反映されないことがあります。
この問題を解決するためには、音声クリップを再統合するか、適切にリンクを設定し、再度編集を行ってください。また、音声の位置やタイミングに合わせて、個別に調整が必要な場合もあります。
5. まとめ
DaVinci Resolveで音声と映像を倍速変更する際に、音声だけが適切に変更されない問題は、リンクやクリップ型の状態に関係していることが多いです。まず、音声と映像がリンクされているか、音声のクリップが途中で切れていないかを確認し、それぞれの設定を調整することが解決策となります。適切な手順で操作を行えば、音声と映像の両方を同時に倍速変更できるようになります。


コメント