「セキュアブートを有効にしたらWindows 10が起動しなくなった」という問題に直面した場合、いくつかの解決策を試すことができます。この記事では、セキュアブートを有効にした後にWindows 10が起動しなくなる問題の原因とその対処方法について解説します。
1. セキュアブートとは?
セキュアブートは、PCの起動時に不正なソフトウェアやウイルスが起動するのを防ぐためのセキュリティ機能です。UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)によって管理されており、Windows 10ではセキュアブートが有効に設定されていることが推奨されます。
しかし、セキュアブートが有効にされた状態では、PCが起動する際に検証が行われるため、ドライバーや設定によっては、正常に起動しない場合があります。
2. セキュアブートを有効にした後にWindows 10が起動しない原因
セキュアブートを有効にすると、いくつかの要因でWindows 10が起動しないことがあります。以下のような原因が考えられます。
- ドライバーの互換性: セキュアブートでは、署名されたドライバーのみが読み込まれるため、古いドライバーや署名されていないドライバーが問題を引き起こすことがあります。
- オペレーティングシステムの設定: Windows 10が「レガシーモード」でインストールされている場合、UEFIモードのセキュアブートと互換性がないことがあります。
- ブート設定のミス: セキュアブートの設定に誤りがあると、正しく起動しないことがあります。
3. セキュアブートの設定を確認する
セキュアブートを有効にした後にWindowsが起動しない場合、まずはBIOSまたはUEFIの設定を確認しましょう。以下の手順で設定を確認できます。
- PCを再起動し、UEFI/BIOS設定に入るために「Del」または「F2」キーを押します(マザーボードによって異なる場合があります)。
- 「セキュアブート」設定を確認し、必要に応じて設定を変更します。設定が「Enabled(有効)」になっているかを確認してください。
- 「Boot Mode」が「UEFI」に設定されているか確認し、「Legacy」または「CSM」モードが選ばれていないことを確認します。
これで問題が解決しない場合は、次の手順を試します。
4. セキュアブートの無効化を試す
もしセキュアブートを無効化しても問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。
- PCを再起動し、BIOS設定に戻り、「セキュアブート」を「無効」に設定します。
- Windows 10のインストールメディアを使って、PCを修復モードで起動します。
- 「コマンドプロンプト」を開き、`bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy` コマンドを実行します。これにより、ブートメニューの設定が変更され、起動しやすくなります。
その後、PCを再起動し、Windows 10が正常に起動するか確認します。
5. まとめ
セキュアブートを有効にした後にWindows 10が起動しなくなる問題は、主に設定ミスやドライバーの不一致が原因です。BIOSまたはUEFI設定を確認し、必要に応じてセキュアブートを無効化することで、問題が解決することがあります。もし解決しない場合は、OSの修復や再インストールを検討することが推奨されます。


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