Debian GNU/Linuxでの自動サスペンド機能の無効化方法

Linux系

Debian GNU/LinuxのGNOME環境で円周率計算など長時間実行する作業をしていると、システムが自動的にサスペンドされることがあります。このような場合、サスペンド機能を無効化することが煩わしい問題を解決します。また、端末にキー入力がないとバスワードの入力を求められる問題についても対処法があります。この記事では、これらの設定を無効化する方法を解説します。

1. GNOMEの電源管理設定を確認する

GNOME環境では、システムの省電力設定を簡単に変更することができます。まず最初に確認すべきは、電源管理設定です。この設定で、システムが一定時間操作されないときにサスペンドやディスプレイのオフを防ぐことができます。

電源管理の設定は「設定」>「電源」から行うことができます。ここで「サスペンド」を無効にすることができます。以下の手順で設定を変更します。

  1. 「設定」アプリを開き、「電源」セクションに移動します。
  2. 「空き時間後のサスペンド」を「なし」に設定します。
  3. ディスプレイのオフも無効化したい場合は「ディスプレイオフの時間」を適切に設定します。

2. 自動ロックを無効化する

次に、端末でキー入力がない場合にバスワードを求められる自動ロック機能を無効化します。この設定もGNOMEの設定画面から変更できます。

以下の手順で自動ロックを無効にできます。

  1. 「設定」アプリを開き、「プライバシー」セクションを選択します。
  2. 「画面ロック」を選択し、「自動ロック」をオフにします。

これで、一定時間の操作がない場合でも自動的にロックされることはなくなります。

3. バスワード要求を無効化する

さらに、端末で何か操作をした後にバスワードが要求されるのを防ぐためには、バスワードの要求設定を変更する必要があります。これも「設定」から行うことができます。

設定手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリを開き、「ユーザー」セクションに移動します。
  2. 「ロック画面」を選択し、「スクリーンロックの解除後にパスワードを要求」をオフにします。

4. 端末の設定を確認する

端末で特定のコマンドを実行して、サスペンドやロックを無効化する方法もあります。たとえば、以下のコマンドで一時的にサスペンドを無効にできます。

sudo systemctl mask sleep.target suspend.target hibernate.target hybrid-sleep.target

これにより、システムはサスペンドや休止状態に入らなくなります。終了したい場合は、次のコマンドで元に戻すことができます。

sudo systemctl unmask sleep.target suspend.target hibernate.target hybrid-sleep.target

まとめ

Debian GNU/LinuxのGNOME環境で自動的にサスペンドが発生する問題や、端末でバスワードが頻繁に求められる問題は、設定を変更することで解決できます。電源管理設定や自動ロック、端末の設定を適切に調整することで、作業に支障をきたすことなく快適に作業を続けることができます。

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