クリップスタジオでアニメーションを作成していると、セルを複製した際に連動しているため、1つのセルを変更すると他のセルにも反映されてしまうことがあります。特に、走りながら顔だけ振り向くシーンなどで少しずつ変化を付けたい場合、セルの連動を解除して個別に調整する方法が必要です。この記事では、その方法を詳しく解説します。
アニメーションのセル連動とは?
クリップスタジオでのアニメーション作成時、複製したセルが連動していると、一度変更を加えるとその変更がすべての関連セルに適用されます。これは、アニメーションの作成を効率化するために便利ですが、細かい変更を加える際には不便です。特にキャラクターの動きに微細な調整を加えたい時など、セルごとに個別に編集する必要があります。
例えば、走りながら顔だけ振り向くシーンでは、顔を向けるタイミングに合わせてわずかな変更が必要になるため、セルごとの連動を解除しておくと、動きに合わせた調整がしやすくなります。
セル連動解除方法
セルの連動を解除するには、以下の手順で行います。
- 連動しているセルを選択します。
- タイムラインでそのセルを右クリックし、「連動解除」を選択します。
- これにより、選択したセルは他のセルと連動せず、独立した編集が可能になります。
これで、セルごとに個別に変更を加えることができ、他のセルに影響を与えることなくアニメーションを細かく調整できます。
少しずつ変化を加える方法
走りながら顔を振り向くシーンなど、アニメーションの中で少しずつ変化を加える方法として、「補完アニメーション」機能を使うことができます。この機能を使用すると、前後のセルの変化を補完し、より滑らかな動きを作成できます。
補完アニメーションを使うには、以下の手順を実行します。
- アニメーションの開始セルと終了セルを選択します。
- 「補完」を選択し、間のフレームに自動で変化を補完させます。
- これにより、セルごとにわずかな変化を加えることができ、動きが自然に見えるようになります。
iPad版での操作方法
iPad版のクリップスタジオでも、セル連動解除や補完アニメーションを使うことができます。操作方法はPC版とほぼ同じですが、タッチ操作を使って直感的に編集することができます。タッチパネルでセルを選択したり、ピンチイン・ピンチアウトでズームしたりして、アニメーションを効率よく作成できます。
iPad版でも、タイムラインの管理やセルの編集がスムーズに行えますので、手元で簡単にアニメーションの微調整が可能です。
まとめ
クリップスタジオでアニメーションを作成する際、セルの連動を解除することで、細かな変更が可能になります。走りながら顔を振り向くシーンなどで微細な動きの調整が必要な場合、セルごとの編集や補完アニメーションを活用することで、より滑らかなアニメーションを作成できます。また、iPad版でも同様の操作が可能なので、手軽にアニメーション作成を行うことができます。


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