データベース内の既存のデータを変更するためのSQLコマンドは、日常的にデータの更新作業で使用されます。この操作には、SQLの「UPDATE」コマンドを使用します。この記事では、テーブル内の既存のデータを変更する方法について、具体例を交えて解説します。
UPDATEコマンドとは？
SQLの「UPDATE」コマンドは、テーブル内の既存のレコードを変更するために使用します。このコマンドは、特定の条件に一致するレコードのデータを変更する際に利用します。
基本的なUPDATEコマンドの構文
UPDATEコマンドの基本的な構文は以下の通りです。
UPDATE table_name
SET column_name = new_value
WHERE condition;
ここで、table_nameは変更したいテーブルの名前、column_nameは変更する列の名前、new_valueは新しい値です。そして、WHERE句で条件を指定し、変更対象のレコードを特定します。
UPDATEコマンドの実例
例えば、社員情報を管理する「employees」テーブルで、社員IDが1001の従業員の名前を「John」から「Jonathan」に変更したい場合、以下のように記述します。
UPDATE employees
SET name = 'Jonathan'
WHERE employee_id = 1001;
このコマンドを実行すると、社員IDが1001の従業員の名前が「John」から「Jonathan」に変更されます。
複数の列を同時に更新する
UPDATEコマンドでは、複数の列を同時に更新することもできます。例えば、従業員IDが1001の従業員の名前と給与を同時に更新する場合、以下のように記述します。
UPDATE employees
SET name = 'Jonathan', salary = 5000
WHERE employee_id = 1001;
このコマンドを実行すると、従業員IDが1001の従業員の名前と給与が同時に更新されます。
まとめ
テーブル内の既存データを変更するためには、「UPDATE」コマンドを使用します。WHERE句を使って特定のレコードを対象にし、SET句で変更したい列と新しい値を指定します。複数の列を一度に更新することも可能で、柔軟なデータ変更ができます。
コメント