Windows 10からWindows 11へのアップグレード中にエラーが発生することがあります。特にエラーコード0x80070652や0xC1900101など、インストールが途中で停止したり、SYSPREP_SPECIALIZE操作中に問題が発生する場合があります。この記事では、これらのエラーを解決するための方法を詳しく解説します。
Windows 11アップグレード中のエラーコード0x80070652と0xC1900101について
Windows 11へのアップグレードを試みる際に発生することのあるエラーコード0x80070652と0xC1900101は、インストール過程でのファイルの競合や破損したシステムファイルが原因であることが多いです。このようなエラーが発生した場合、まずは以下の手順を試してみましょう。
1. DISMツールとsfc /scannowでシステムを修復
まず、システムファイルが破損していないかを確認するために、DISM（Deployment Imaging Service and Management Tool）とsfc（System File Checker）を使用して修復を試みます。これにより、破損したシステムファイルが修復され、エラーを解決することがあります。
コマンドプロンプトを管理者権限で開き、次のコマンドを入力します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
その後、次のコマンドでシステムファイルのスキャンを行います。
sfc /scannow
2. アップデート履歴とインストールファイルの確認
Windows Updateがうまく機能していない場合、更新履歴を確認し、過去のアップデートが正しくインストールされていない可能性があるため、エラーが発生することがあります。また、インストールファイルの一時ファイルを削除することも有効です。これには、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新履歴の表示」から過去のエラーをチェックし、再インストールを試みます。
3. クリーンブートでアップグレードを試す
システムにインストールされたサードパーティ製のソフトウェアやセキュリティソフトウェアがアップグレードを妨げる場合があります。クリーンブートを行い、最小限のドライバとスタートアッププログラムのみでアップグレードを試みることで、干渉を防ぐことができます。
クリーンブートを行う手順は、[Microsoftの公式ページ](https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/929135)に記載されています。
4. Windows Updateのトラブルシューティングツールの実行
Windowsには「トラブルシューティングツール」が内蔵されており、これを使用することでWindows Updateの問題を自動的に検出し修正できます。「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「Windows Updateの実行」から問題を診断してみましょう。
5. USBメディアからのアップグレード
上記の方法を試しても解決しない場合、Windows 11のインストールメディア（USBまたはISOファイル）を使用してアップグレードを行う方法もあります。これにより、問題が解決することがあります。
最新のWindows 11インストールメディアをMicrosoftの公式サイトからダウンロードし、USBメモリにインストールツールを作成し、起動してアップグレードを行います。
まとめ
Windows 11へのアップグレードエラー0x80070652や0xC1900101は、システムファイルの破損や競合が原因で発生することが多いため、DISMやsfcの修復、クリーンブート、Windows Updateトラブルシューティングなどを試してみましょう。それでも解決しない場合は、USBメディアからのインストールが有効です。これらの手順を試して、スムーズにWindows 11へのアップグレードを完了させましょう。
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