Power Automate Desktopを使って、1つのExcelファイルに入力されたデータを、別のExcelファイルに転記するフローを作成する方法を解説します。特に初心者向けに、どのアクションを使い、どのように設定すればよいのかを具体的に説明します。
Power Automate Desktopの設定準備
まず、Power Automate Desktopを起動し、フローを作成します。今回は、1つ目のExcelファイル（「1.xlsx」）に入力されたデータを、別のExcelファイル（「2.xlsx」）に転記するためのフローを作成します。この作業を始める前に、転記元と転記先のExcelファイルを準備し、Power Automate DesktopにExcelアクションを使用するための設定を行います。
具体的には、「Excel」の「起動」アクションを使ってExcelを起動し、その後「Excelの読み取り」アクションを使って1.xlsxのデータを取得します。転記先のExcel（2.xlsx）には「Excelに書き込み」アクションを使ってデータを転記します。
フロー作成手順：データの読み取りと転記
次に、実際にデータを読み取り、転記する手順を紹介します。まず、「Excelを起動」アクションを使用し、転記元ファイル「1.xlsx」を開きます。ファイルを開いたら、「Excelの読み取り」アクションを使って、A列からG列までのデータを取得しますが、B列は無視するために必要な設定を行います。
この際、「Excelの読み取り」の「範囲」フィールドに「A1:G100」と指定し、「B列」を除外する方法は後でフィルタリングして指定します。その後、「Excelに書き込み」アクションで、取得したデータを転記先のExcelファイル「2.xlsx」に順番に書き込んでいきます。
フィルタリングと不要列の除外
データを転記する際、B列のデータは不要なので、それを除外する方法を説明します。「Excelの読み取り」アクションでデータを取得した後、条件分岐を使ってB列のデータをフィルタリングし、転記する際に除外します。
フィルタリングには「変数の設定」アクションを使い、不要なデータを除外したリストを作成します。その後、転記先のExcelファイルに上から順番にデータを埋めていくために、「Excelに書き込み」アクションで指定した範囲にデータを書き込みます。
アクション設定の詳細
具体的なアクション設定について説明します。「Excelの読み取り」アクションで範囲を指定する際には、A列からG列を対象にし、B列だけを省略します。そのためには、フィルタリング機能を使って、A列、C列、D列、E列、F列、G列のデータだけを選択して、2.xlsxに順番に書き込んでいきます。
また、「Excelに書き込み」アクションでは、「2.xlsx」の最初の空いている行にデータを追加する設定を行います。このアクションの設定を正しく行うことで、データは順番に転記され、B列を除外した状態で他の列にデータが書き込まれます。
まとめ
Power Automate Desktopを使って、Excelファイル間でデータを転記するフローを作成する方法を紹介しました。特に、B列のデータを除外して、順番にデータを転記する手順を詳しく説明しました。初心者でもこの手順に従うことで、簡単にデータ転記の自動化が実現できます。フローの設定を正確に行い、アクションの順序を守ることで、スムーズにデータ転記を実行できるようになります。
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