Oracle 19cをLinuxにインストールする際、RPMパッケージを使ってインストールを試みたが、runInstallerを使ってOUI(Oracle Universal Installer)を起動できないという問題が発生することがあります。この記事では、RPMを使ったインストール後にOUIを正常に起動させるための解決方法を解説します。
RPMパッケージのインストールとその特徴
Oracleの19c RPMパッケージを使用することで、インストール作業の自動化が進み、手動での設定や依存関係の解決を容易にします。RPMパッケージを使用したインストールには、いくつかの利点がありますが、インストール後にOUIを正常に起動するための設定が必要になることがあります。
RPMパッケージを使ったインストール後、通常は「runInstaller」を使ってOUIを起動しますが、この方法でエラーが発生することもあります。
OUIが起動しない原因とその解決方法
「runInstaller」を起動できない原因としては、主に以下のような問題が考えられます。
- ディスプレイ設定の問題: Linux環境でGUIベースのインストーラーを実行する場合、Xサーバやディスプレイ設定が適切でないと、インストーラーが起動しません。Xサーバの設定を確認し、適切なディスプレイ環境を構築してください。
- 依存関係の不足: 必要なライブラリやパッケージが不足している場合、OUIが正しく起動しないことがあります。必要な依存パッケージ(例えば、glibc、libX11など)がインストールされているか確認しましょう。
- Oracleユーザーの環境設定: Oracleユーザーの環境設定が不足している場合も、OUIが正常に起動しない原因となります。必要な環境変数(例えば、DISPLAY、ORACLE_HOME、PATHなど)を正しく設定してください。
runInstallerの実行前に確認すべき設定
runInstallerを実行する前に、以下の点を確認しましょう。
- ディスプレイの設定: ターミナルから「echo $DISPLAY」を実行して、正しいディスプレイ設定が行われていることを確認します。もしXサーバの設定に問題がある場合は、「export DISPLAY=:0」などで修正できます。
- Oracle環境変数の設定: Oracleユーザーでログインし、以下の環境変数を確認・設定します。
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome_1export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH - 依存ライブラリのインストール: 必要なライブラリがインストールされていない場合、以下のようにしてインストールします。
yum install libaioyum install libX11
まとめ
Oracle 19cをLinuxにRPMパッケージでインストールした後、runInstallerを使ってOUIを起動できない場合は、ディスプレイ設定や依存関係、Oracleユーザーの環境設定を確認することが重要です。これらの設定を確認し、適切に修正することで、OUIを正常に起動させることができます。


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