社内SEへの転職や就職を考える際、「プログラミングが苦手でも働けるのか」「実際の業務でコードを書く機会は多いのか」と不安になる方は少なくありません。特に求人票にはITに関する幅広い業務内容が記載されているため、自分に向いている仕事なのか判断しにくいことがあります。
社内SEの仕事内容は企業によって大きく異なりますが、インフラ運用・保守を中心とするポジションでは、開発エンジニアのように毎日プログラムを書く仕事とは異なるケースが多くあります。ここでは、社内SEで求められるスキルや、プログラミングとの関わり方について解説します。
社内SEの仕事はプログラミングだけではない
社内SEという職種は、社内で利用するIT環境を安定して動かすことが主な役割です。業務内容にはシステム開発が含まれる場合もありますが、すべての社内SEがプログラマーとして働くわけではありません。
特に「運用・保守」と書かれている求人では、既存システムやネットワーク、パソコン環境を維持する業務が中心になります。
例えば、社員から「パソコンが動かない」「システムにログインできない」と相談を受けて対応したり、新しい社員用のアカウントを作成したりする仕事も社内SEの重要な業務です。
インフラ運用・保守中心の社内SEで行う具体的な業務
求人に記載されている「グループ内システムのインフラに関する運用・保守」「データセンター内機器の運用・保守」といった業務は、主にシステムを安定稼働させるための仕事です。
具体的には以下のような作業があります。
- サーバーの状態確認や障害対応
- ネットワーク機器の設定や監視
- バックアップ確認
- パソコンやスマートフォンの初期設定
- 社内システムのアカウント管理
- アクセス権限の設定
例えば、「新入社員が入社したのでメールアカウントを作成する」「退職者のアカウントを停止する」「共有フォルダへアクセスできる人を変更する」といった作業は、プログラムを書くよりも設定や管理の知識が重要になります。
AS/400の運用保守ではプログラミングする可能性はある?
求人にあるAS/400(IBM i)の運用・保守では、企業によって仕事内容が変わります。AS/400は長年利用されている基幹システムで、製造業や金融業などで現在も使われています。
運用担当の場合は、システム監視、ジョブ管理、障害対応、利用者対応などが中心で、必ずしもプログラム開発を行うわけではありません。
ただし、会社によってはRPGなどの古い言語を使った改修作業を担当する場合もあります。そのため、面接時には「既存システムの改修や開発作業はどの程度ありますか」と確認すると安心です。
求人内容から見るプログラミング頻度の判断方法
求人票を見るときは、「開発」「設計」「プログラム作成」といった言葉が多いかどうかを確認すると、プログラミング業務の割合を判断しやすくなります。
| 求人にある表現 | プログラミングの可能性 |
|---|---|
| 運用・保守、監視、設定、管理 | 少ない傾向 |
| 要件定義、設計、開発、改修 | 発生する可能性が高い |
| アプリケーション開発 | プログラミングが必要 |
今回のように「PC、スマホ等の設定」「アカウント管理」「アクセス権付与」「ネットワーク運用・保守」といった項目が中心の場合、インフラ寄りの社内SEである可能性が高いです。
プログラミングが苦手でも社内SEになれるのか
社内SEに必要なのは、必ずしも高度なプログラミング能力だけではありません。むしろ、社内の人から状況を聞き出すコミュニケーション能力や、問題を解決する力が重要になる場面が多くあります。
例えば、「システムに接続できない」という問い合わせがあった場合、原因を切り分けてネットワーク設定なのか、アカウントなのか、端末側の問題なのかを確認する力が求められます。
もちろん、簡単なスクリプト作成や自動化のためにプログラミング知識が役立つ場面はあります。しかし、最初から開発エンジニアと同じレベルのコーディング能力を求められるとは限りません。
入社前に確認しておきたいポイント
プログラミングを避けたい場合は、応募前や面接時に仕事内容を具体的に確認することが大切です。
確認するとよい質問には以下のようなものがあります。
- プログラム開発や改修業務は月にどの程度ありますか
- 現在利用している開発言語やツールはありますか
- 主な業務は運用保守ですか、それとも開発ですか
- 外部ベンダーへの依頼と社内対応の割合はどれくらいですか
同じ「社内SE」という名称でも、会社によって仕事内容は大きく異なるため、自分の得意分野に合う職場を選ぶことが重要です。
まとめ
社内SEは必ずしもプログラミング中心の仕事ではありません。特にインフラ運用・保守、アカウント管理、PC設定、ネットワーク管理が中心の求人では、開発エンジニアほどコードを書く機会は多くない場合があります。
ただし、企業によってはシステム改修や簡単な開発を担当することもあるため、応募前に具体的な業務範囲を確認することが大切です。
プログラミングが苦手でも、トラブル対応やIT環境を支える仕事に興味がある場合、社内SEは十分に目指せる職種の一つです。


コメント