ネットに不快な広告が何度も出るときの消し方|爪・白癬菌など見たくない広告を減らす設定と原因

ネットワークセキュリティ

Webサイトを見ていると、爪や皮膚の症状、白癬菌など、見たくない画像を使った広告が繰り返し表示されることがあります。内容そのものが不快なだけでなく、「なぜ自分にこんな広告ばかり出るのか」と不安になることもあるでしょう。

こうした広告は、必ずしも自分がその病気について検索したから表示されているとは限りません。閲覧中のページ内容、広告会社の配信設定、過去の閲覧傾向、地域や端末など、さまざまな要因で表示されます。

対策は「広告ごとに非表示にする」「広告のパーソナライズを調整する」「ブラウザの追跡防止を強化する」「通知広告なら通知権限を解除する」という順番で進めると分かりやすくなります。

まず、その広告がどこに表示されているかを確認する

同じように見える広告でも、表示される仕組みは異なります。通常のWebページ内広告なのか、画面の右下などへ突然出る通知なのか、別ウィンドウが開くポップアップなのかを確認してください。

表示のされ方 主な対策
Webページ内に表示 広告の非表示設定、広告設定、追跡防止
画面右下などに突然表示 サイト通知の許可を解除
新しいタブやウィンドウが開く ポップアップブロック、怪しいサイトや拡張機能の確認
特定のサイトだけで表示 そのサイトの広告配信による可能性が高い

特にWindowsでブラウザを閉じているのに右下へ広告のようなものが出る場合、通常のWeb広告ではなく、以前「通知を許可」したWebサイトからのプッシュ通知である可能性があります。

広告に「×」「︙」「この広告について」があれば非表示を選ぶ

Googleなどの広告ネットワークを利用している広告では、広告の隅に「×」「︙」「この広告について」などのボタンが表示されることがあります。そこから「この広告を表示しない」「広告を報告」などを選択できる場合があります。

同じ広告そのものを今後見たくない場合は、この操作が最も手軽です。ただし、特定広告を非表示にしても、似た内容の別広告まで完全に消えるとは限りません。

広告が不快・刺激的・誤解を招く内容であれば、単なる非表示だけでなく広告ネットワーク側へ報告できる場合があります。広告の内容自体に問題があると感じる場合は、報告機能も利用するとよいでしょう。

Google広告なら「マイ アド センター」で表示傾向を調整する

Googleが配信する広告については、「マイ アド センター」で広告のパーソナライズや、表示を増減したいトピックを調整できます。Googleは、広告トピックやブランドについて「多く表示」「少なく表示」を指定できる機能を提供しています。[参照] Google「広告エクスペリエンスをカスタマイズする」

またGoogleには一部の「デリケートなトピック」に関する広告を制限する機能もあります。ただし、現在用意されている制限カテゴリーに爪や白癬菌などが個別項目として存在するとは限りません。

そのため、該当カテゴリーがなければ、個別広告の非表示、広告トピックの調整、パーソナライズ広告の無効化などを組み合わせるのが現実的です。

広告のパーソナライズを切っても広告自体は消えない

ここは誤解しやすい点です。「パーソナライズ広告をオフにすれば広告がなくなる」と思うかもしれませんが、通常は広告そのものが表示されなくなるわけではありません。

パーソナライズをオフにすると、ユーザーの興味・関心などを利用した広告配信は減りますが、閲覧しているページの内容や地域などをもとにした広告が表示されることがあります。

例えば健康関連の記事を読んでいるページでは、パーソナライズをオフにしていても、そのページ内容に関連する健康・医療系広告が表示されることがあります。そのため「この広告が出た=自分の検索履歴を見られている」とは限りません。

Edgeならトラッキング防止を確認する

Microsoft Edgeには「トラッキング防止」という機能があります。Webサイトをまたいで閲覧行動を収集するトラッカーの一部をブロックでき、設定は「基本」「バランス」「厳重」などから選べます。[参照] Microsoft「Microsoft Edgeでのトラッキング予防についての詳細」

Microsoftによれば、トラッカーはユーザーがどのコンテンツをクリックしたかなどを収集し、パーソナライズ広告などにも利用されることがあります。追跡を減らしたい場合は、Edgeの「設定」→「プライバシー、検索、サービス」からトラッキング防止を確認します。

「厳重」にすると多くのトラッカーをブロックできますが、一部のWebサイトでログインや動画再生などが正常に動作しなくなる場合があります。まずは標準の「バランス」から試し、不快な広告が続く場合に設定を強める方法が無難です。

Firefoxにも追跡防止機能がある

Firefoxには「強化型トラッキング防止」機能があり、トラッカーや一部のスクリプトをブロックできます。標準設定のほか、より強い制限をかける設定も用意されています。[参照] Mozilla「Enhanced Tracking Protection」

ただし、追跡防止を強くすれば必ず特定広告が消えるというわけではありません。広告そのものを配信しているサイト側の仕組みや、ページ内容に基づいた広告であれば、追跡を止めても表示されることがあります。

「追跡防止」は不快広告専用の機能というより、Webサイトをまたいだユーザー行動の収集を抑えるプライバシー機能と理解するとよいでしょう。

右下に突然出るなら「通知広告」を疑う

Webページを見ていないのに、Windows画面の右下へ商品広告や刺激的な画像が突然出る場合、Webサイトの通知機能が原因のことがあります。

Microsoft Edgeでは、許可したWebサイトからの通知はブラウザを閉じていても表示されることがあります。Microsoft公式サポートでも、Webサイト通知はWindowsの通知領域へ表示され、Edgeを閉じていても表示される場合があると案内されています。[参照] Microsoft「Manage website notifications in Microsoft Edge」

Edgeの場合は「設定」→「Cookieとサイトのアクセス許可」または「サイトのアクセス許可」から通知設定を開き、見覚えのないサイトや不要なサイトが「許可」になっていれば削除またはブロックします。

「ウイルスに感染した」と断定する必要はない

不快な広告が表示されるだけで、直ちにウイルス感染と判断する必要はありません。一般的な広告ネットワークによって普通のWebページ内に表示されている場合も多くあります。

一方で、どのサイトを開いても大量の広告が挿入される、勝手に別ページへ移動する、ブラウザのホームページや検索エンジンが知らない設定に変更されている、といった症状がある場合は、怪しいブラウザ拡張機能やアドウェアなども確認したほうがよいでしょう。

その場合は、まずブラウザの拡張機能一覧から覚えのないものを無効化し、WindowsではMicrosoft Defenderなど信頼できるセキュリティ機能でスキャンします。「広告を消すため」と称する未知のクリーナーソフトを新たにインストールするのは避けたほうが安全です。

Cookieを全部削除すれば解決するとは限らない

広告対策として「Cookieを全部削除してください」と案内されることがあります。Cookieやサイトデータの削除によって一部の広告関連情報がリセットされる場合はありますが、それだけですべての広告が消えるわけではありません。

また、Cookieを削除するとWebサイトからログアウトされたり、サイト設定がリセットされたりする場合があります。先に広告設定や通知権限、追跡防止を確認してから、必要に応じてサイトデータを整理するほうが影響を抑えられます。

「広告が1件表示された」程度でブラウザ履歴やCookieをすべて削除する必要はありません。何が原因なのかを切り分けて対処することが重要です。

広告ブロッカーを使う方法もあるが注意点がある

広告表示そのものを大きく減らしたい場合には、信頼できる広告ブロック機能やブラウザ拡張機能を利用する方法もあります。ただし、広告収入によって運営されているWebサイトでは、広告ブロッカーの無効化を求められる場合があります。

また、広告ブロック系の拡張機能には閲覧中のWebページへアクセスする強い権限を要求するものもあります。そのため、提供元、利用者数、プライバシーポリシー、更新状況などを確認し、無名の拡張機能をむやみに導入しないことが大切です。

広告ブロッカーを入れる前に、ブラウザ標準の追跡防止、ポップアップブロック、サイト通知の拒否などで十分改善するか確認するのもよい方法です。

不快な広告を減らすおすすめの順番

原因が分からない場合は、一度にすべての設定を変えるより、次の順序で試すと原因を特定しやすくなります。

順番 対策
1 広告の「×」「︙」から個別に非表示にする
2 Googleなどの広告設定で表示傾向を調整する
3 ブラウザのトラッキング防止を確認する
4 右下に出る場合はサイト通知の許可を確認する
5 勝手に別画面が開く場合はポップアップや拡張機能を確認する
6 異常な広告表示が続く場合はセキュリティスキャンを行う

「爪や白癬菌について検索した覚えがないのに広告が出る」という場合でも、それだけで閲覧履歴が盗まれている、感染している、と考える必要はありません。広告の配信理由は複数あり、閲覧中のページ内容だけで選ばれる場合もあります。

まとめ:広告の種類を見分けて設定を変えるのが近道

爪、皮膚、白癬菌など不快に感じる広告がネット上で繰り返し表示される場合は、まず通常のWeb広告なのか、プッシュ通知なのか、ポップアップなのかを見分けることが重要です。

通常の広告なら、広告に表示される「この広告を表示しない」などの操作や、Googleのマイ アド センターなどで広告設定を調整します。追跡型広告が気になる場合は、EdgeやFirefoxなどブラウザ標準のトラッキング防止も役立ちます。

ブラウザを閉じていても画面右下へ広告が出る場合は、以前許可したWebサイト通知を確認してください。また、どのサイトでも異常な数の広告が表示される、勝手にページが開くなどの症状がある場合は、不要な拡張機能やアドウェアの確認も必要です。

特定の不快広告を完全にゼロにできる保証はありませんが、個別非表示、広告設定、追跡防止、通知権限の整理を組み合わせることで、表示頻度を大きく減らせる可能性があります。

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